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2014/12/19

■STAP細胞はありません?

理化学研究所がSTAP細胞の検証実験結果についての記者会見を開き、「細胞の存在は確認できなかった」と発表しました。
何かすっきりしないものを感じます。
不正があったとか、なかったとかいう話に関してではありません。
結果の発表内容にも異論があるわけでもありません。
ただなんとなくすっきりしないのです。

解けることがわかっている問題は、解けるのかどうかわからない問題よりも、解きやすいと言われます。
科学の世界では、仮説への信頼が高いほど、新しい発見がおこなわれやすいようです。
それに、誰かが解いたことがわかると、政界を出す人が急増するという話も聞いたことがあります。
まずは論理が構築され、事実が発見されることは、少なくありません。

そこで今回の検証実験ですが、大切なのは、STAP細胞があるという確信で追試されたか、ないという思いで実験されたかで、結果は大きく違ったのではないかという気がするのです。
科学や技術は「論理の世界」だから、そういう「思い」は関係ないと思われがちですが、そんなことはないと私は思います。
科学や技術は「確認された論理スキームの内部」での論理で進められますが、その世界の外には現在の科学技術の水準では把握されずに、前提として組み込まれていない要素や「論理」がたくさんあるはずです。
それが、科学技術に取り組む人の感度や信念に大きな影響を与えるはずです。
STAP細胞を200回も成功させた小保方さん自身も再現できなかったではないかと言われそうですが、彼女もまた、かつてとは全く違った状況の中で取り組んだはずです。

もちろんだからと言って、検証実験は間違っていたなどと言いたいわけではないのです。
今回の検証実験に取り組んだ人たちのモチベーションや姿勢が気になるのです。
新しい科学実験は、発見への大きな期待と存在の核心が大切です。
そうした夢や期待、わくわくするようなモチベーションが、今回はあまり期待できなかったのではないかという気がするのです。
実験者は状況が状況だけに、慎重にならざるを得なかったはずです。
もしかした、あまり楽しい検証実験ではなかったのではないかということです。

そんなことを考えながら、記者会見の報道をみました。
どうもすっきりしないのです。

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