■ヘンリー・スティムソンの知恵(2015年1月3日)
最近、いろんなトラブルに巻き込まれたせいか、人への信頼感が揺らいでいました。
世の中には、もしかしたら「本来性悪の人」がいるのではないかと、少し思い出していました。
そう思うと、ますます人への不信感が高まります。
会いたくないなどと思うことさえあるようになってしまいました。
それでは、人生は楽しくなりません。
昨年の私の体調不良は、そのせいかもしれません。
昨日、真夜中にふと思いだしました。
ヘンリー・スティムソンの言葉です。
スティムソンは、アメリカのトルーマン政権の陸軍長官でした。
1965年の9月の閣議で、ソ連を威圧するために水爆開発に積極的なトルーマンに対して、彼は異を唱えます。
彼はこう語ったそうです。
私が長い人生で学んだ教訓。この言葉を、私は昨年、オリバー・ストーンが語るアメリカ史で知りました。
それは、ある人間を信頼にたる人間にする唯一の方法は、こちらが彼を信頼することである。
こちらが不信感を示せば、相手は信頼できない人間になる。
とても納得できます。
信頼したければ、信頼すればいいのです。
その信頼が純粋のものであれば、絶対に裏切られることはないでしょう。
もし思った通りにならなかったとすれば、問題は自分にある。
実は、私も頭ではそう思っています。
しかし、なかなかうまくいきません。
どうしてでしょうか。
私の信頼の仕方が十分でないからなのでしょうか。
それとも、日本社会の本質が変わってしまったからでしょうか。
私が子供のころは、間違いなく、みんな他人を信頼していました。
人をだましたり、泥棒したりする人がいたとしても、それは生きるための苦肉の策であって、悪い人はいませんでした。
もう一度、みんながお互いに信頼できて、少しくらいの悪事は許容できる社会を目指せないものでしょうか。
今年は、もう一度、スティムソンの教訓を意識しなおそうと思います。
その手始めに、まずは自分を信頼することから始めようと思います。
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