■節子への挽歌2697:人生を変えた出会い
節子
一昨日、中西さんとの出会いが、私の人生を変えることになったと書きましたが、人との出会いは人生を変えるものです。
そもそも私の人生が大きく変わったのは、節子との出会いでしたし。
26年前に、私は会社を辞めて、生き方を大きく変えました。
その生き方に触れて、もしかしたら人生を変えてしまった人がいるかもしれません。
会社を辞めてから数年は、これまで体験しなかったさまざまな世界に触れて、わくわくした毎日を過ごしていました。
ですから、湯島に会いに来た人たちにも、世界は面白いと言い続けていたような気もします。
そして実際に会社を辞めてしまった人も数名います。
もちろん私の言葉で会社を辞めたわけではないでしょうが、少し後ろを押してしまう役割を果たしたかもしれません。
無責任と言えば、無責任でした。
しかしうれしいこともあります。
数日前に、大阪の若い友人からメールが来ました。
春に結婚して、これまでやっていたNPOも友人に任せて、島根に転居することになったという知らせです。
この友人との出会いは6年ほど前でしょうか。
私が主催したフォーラムに彼女が参加したのをきっかけにして、少しだけ相談を受けて、ささやかに応援していたのです。
彼女はいろいろと書いた最後に、こう書いてくれました。
佐籐さんとの出会いはまさに私の人生を変えた出会いです。こういわれるとうれしいものです。
人の人生を変えることになれば、当然大きな責任が発生します。
しかし、そうした責任は実際には追うことなどできません。
節子は、間違いなく私に会って人生を変えてしまいました。
それがよかったのかどうかはだれにもわかりませんが、よかったと思うことにしましょう。
人生は、自分一人では成り立ちません。
人とのつながりの中で、育っていきます。
だれに出会うかによって、人生は変わってきます。
だからこそ、人と会うのは楽しいとともに、疲れます。
明日はまた、お互いにちょっとだけ、人生を変え合った人と会います。
節子もよく知っている人です。
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