« ■イスラム国からのメッセージ | トップページ | ■節子への挽歌2704:一人の死とたくさんの死 »

2015/01/25

■子どもたちの目

後藤健二さんの撮影した子どもたちの写真を少しだけ見せてもらいました。
後藤さんは子どもたちにも好かれていたようです。

それをみながら思い出した2つの記事を紹介します。
長いですので、今回はコメントなしです。

まずは先日読み直したカルドーの「新戦争論」に出てくるものです。
ノルウェー人の心理学者による、ボスニアの少年イヴァンとの面談記録です。

9歳の子供に、自分の父親が親友を銃で殺したことをどのように説明することができるだろうか?
私はその子自身にどう考えているかを話してくれるよう頼んだ。
彼は私の目をじつと見て言った。
「彼らは、脳にとって毒となるものを飲んでいるんだと思う」。
そして彼は突然付け加えた。
「だけど今はみんな毒におかされているから、きっと水の中に毒が入ってるんだと思う。汚染された貯水場をきれいにする方法を見つける必要がある」。
そこで私が子供も大人と同じように毒におかされているのかと質問すると、彼は首を振って言った。
「ううん、全然。子供の体は小さいから、毒もあまりたまらない。それに子供や赤ん坊はほとんど牛乳を飲んでいるから、毒には全然おかされていないよ」。
私は彼に、政治という言葉を開いたことがあるかと質問した。
すると彼は飛び上がらんばかりの勢いで、私を見て言った。
「そうそう。それが毒の名前だよ」
もう一つは、ヴィクトル・ユーゴーの情景詩「1871年6月」です。
1871年のパリ・コミューン事変について書かれたものだそうですが、私は最近読んだ川口幸宏さんの「19世紀フランスにおける教育のための戦い」で知りました。
同書からの引用です。
流れた罪深い血と清らかな血で染まる
石畳の真ん中の、バリケードで、 
12歳の子どもが仲間と一緒に捕らえられた。
- おまえはあいつらの仲間か? - 子どもは答える、我々は一緒だ。
よろしい、ではおまえは銃殺だ、将校が言う。
順番を待っておれ。 - 子どもは幾筋もの閃光を見、
やがて彼の仲間たちはすべて城壁の下に屍となった。
子どもは将校に願い出た、ぼくを行かせてください、この時計を家にいるお母さんに返してくるから。
- 逃げるのか? - 必ず戻ってくるよ。
- このチンピラ恐いのだろ! 何処に住んでるんだ?
- そこだよ、水くみ場の近くだよ。だからぼくは戻ってきます、指揮官殿。
- 行ってこい、いたずら小僧! 
- 子どもは立ち去った。- 見え透いた罠にはめられたわ!
それで兵士たちは将校と一緒になって笑った、
瀕死の者も苦しい息のもとで笑いに加わった。
が、笑いは止んだ。思いもかけず、青ざめた少年が
璧を背にして、人々に言った、ただいま、と。

愚かな死は不名誉である、それで将校は放免した。

それぞれから強いメッセージを受け取れます。

|

« ■イスラム国からのメッセージ | トップページ | ■節子への挽歌2704:一人の死とたくさんの死 »

政治時評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30899/61033333

この記事へのトラックバック一覧です: ■子どもたちの目:

« ■イスラム国からのメッセージ | トップページ | ■節子への挽歌2704:一人の死とたくさんの死 »