■節子への挽歌2703:「おい、暇か?」
節子
ついでにもうひとつ書きます。
最近、気に入っている言葉があります。
長く続いているテレビドラマの「相棒」をよく観るのですが、私が気に入っているのは主役の2人ではなく、脇役の捜査1課と2課の刑事です。
特に気に入っているのが、2課長がよく使う言葉です。
「おい、暇か?」
実にいいですね。
それでわが家でも、娘たちによく使いますが、あんまり対応してもらえません。
暇なのはお父さんでしょう、と手厳しいのです。
まったくわかっていません。
節子ならきちんと対応してくれるでしょう。
「おい、暇か?」への応対は、「はい、あなたほどではありませんが」がいいと思いますが、残念ながら「おい、暇か?」と私に言ってくれる人がいないのです。
私の場合は、「忙しそうですね」と言われることが多いのですが、これが私にとってはうれしくない言葉なのです。
そういう人には必ず、「暇で暇で死にそうです」と答えています。
まあそれもまた事実でもあるのです。
正直、最近は心が燃え出すような面白いことに出会うことがありません。
だから時間破産になっても、暇で退屈な気分なのです。
節子がいなくなってから、何をやっても退屈です。
困ったものです。
もう少しこの退屈な人生を過ごさなければいけないのですから。
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