■節子への挽歌2711:風邪はやめたのですが
節子
風邪は今日でやめました。
節子はいつも同意してくれませんでしたが、意識を変えれば病は終わりますから。
まあ、そうではない病もありますが。
明るく前を見ないといけません。
連絡しなければいけない、いくつかの用件にも取り組みだそうと思います。
そんなわけで、まずは昨日決意した年賀状の返信から始めました。
ところが、最近きちんとした手紙を書いていないので、文字がうまく書けないのです。
それなりに苦労してほぼ仕上げました。
その合間にテレビをつけると、相変わらずイスラム国と後藤さんの番組ばかりです。
また気力が萎えておかしくなるといけないので、テレビはすぐに消して、本を読もうかと思うのですが、どうもまだ本を読む元気はもどっていません。
3日も寝込むと足が弱くなるとよく言われますが、3日も何もせずにぐうたらしていると思考力も弱くなるようです。
いやもしかしたら、まだ風邪なのかもしれません。
そんなわけで、「やりたいこと」をリストに書き上げました。
なんとすぐに10項目を超えてしまいました。
しかし、本当は「やらなければいけないこと」をリストアップすべきでしょう。
節子がいつもそう言っていました。
「やりたいこと」を優先すべきか、「やらねばいけないこと」を優先するかは、私と節子とではいつも意見が分かれました。
私は前者、節子は後者でした。
にもかかわらず、節子は私よりも早く逝ってしまいました。
これは大きな矛盾です。
ところで、「やらなければいけないこと」はいくつくらいあるでしょうか。
恐ろしくて、書き出す気にもなりません。
何しろこのひと月、忙しさを理由に怠惰に過ごしてきてしまいました。
そういえば、歯医者さんへの予約も、もう半年以上、遅れています。
また注意されるでしょう。
いささか憂鬱ではあります。
風邪をひいている方が、人生は楽ですね。
ちょっと決断が早すぎたでしょうか。
娘からインフレエンザが流行っていると聞きました。
抵抗力が弱まっているので、気を付けないといけません。
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