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2015/02/05

■節子への挽歌2713:男前も気弱になることがある

節子
今日は東京も雪が積もるようです。
我孫子も朝はみぞれでした。
そんな中を今日は湯島に来ました。
昨日、電話があり、相談ごとで呼び出されたのです。
相談相手は「男前」のKさんです。
Kさんは最近いろいろありすぎて、一時はかつての面影がないほどにやつれていましたが、苦境を脱したはずでした。
「男前」に生きていると、けっこう大変なのです。
それと対照的に、弱みとダメさ加減をそのままに生きている私でもそれなりに生きづらくなっているのですから、Kさんは大変でしょう。
それが「相談」があるのですから(もちろん彼は相談があるなどとは一言も言いません)、よほどのことでしょう。
雪の日は出かけたくないのですが、仕方ありません。

思った以上に大きな相談でした。
それに、Kさんにしては、いつもになく「弱気」です。
もう疲れたというのです。
「男前」に生きている人が発する言葉ではありません。
困ったものです。
しかし、前回会った時よりも、表情がよくなってきていました。
もっとも体調のほうは悪くなっているそうですが。
体調が悪いと気も萎えてしまうのはよくわかります。

Kさんは、いまは一人住まいです。
昨年は1週間ほど動けずに寝ていたことがあったそうです。
それがこたえたのでしょう。
出身地に帰ろうかと思うと相談に来たのです。
いざという時、息子が近くにいると心強いというのです。
Kさんからこういう言葉を聞くとは思いませんでした。

Kさんの夢を知っているだけに、それが実現しないのが残念ではありますが、Kさんには生きづらい社会になってきているのでしょう。
息子が近くにいないと心細いというのは、口実かもしれません。
出身地に帰れば仲間がいます。
都会で生まれる「仲間」はどこまで「仲間」でしょうか。
信じた人に裏切られると、心が萎えます。
Kさんが出身地に帰りたくなったのは、たぶんそのせいでしょう。
男前の生き方は、信じた人は最後まで信じなければいけません。
たとえ裏切られたとしても。
しかし、気が萎えていると、裏切られてもいないのに、そう思うこともあります。

バランスをとるために、私も彼に頼みごとをしました。
男前の生き方をしている人には、借りをつくらせてはいけないのです。
それに、Kさんの弱音など聞きたくはありません。
Kさんには、早く元気になってほしいものです。
せめて私程度には。

節子
一人で生きていくのは、それなりに辛いものです。
節子が先に逝ったのは、よかったことかもしれません。

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