■節子への挽歌2719:今年最初の農作業
節子
久しぶりに畑作業をやりました。
午前中に地元の市民活動の件で会っていた原田さんと少しだけ農作業の話になったのですが、その話で急に畑に行きたくなったのです。
冬の間は草も成長しないので、最近、作業のためには行っていないのです。
しかし、作業をしなくても行かないといけません。
放っておくとせっかく植えたチューリップの球根も芽を出さないでしょうから。
花は、愛情だと節子も言っていました。
それで行くには行ったのですが、やはり行ってみると草がもう芽生えだしています。
冬の間に畝づくりをしようと思っていたのですが、このままだとまた野草との戦いになりそうです。
耕耘機は買うかどうか迷ったのですが、いまの私には7万円はちょっとつらいのでやめてしまいました。
幸いにチューリップは少しだけですが、芽を出し始めていました。
空き地の道沿いはかなりの急勾配です。
以前は節子が瓦礫や石などで、ロックガーデン風にしていましたが、いまはもう跡形もなく、ただただ荒れているだけです。
昨年はマリーゴールドやヒヤシンス、ひまわりなど、いくつか植えましたが、お金を節約して少ししか植えなかったので、花畑とは言えない状況でした。
今回はまずはチューリップを30個、植えましたが、特売の球根だったのでいささか心配です。
それにあまり花壇として整地されていないので、難しさがあるのです。
今年は少し花壇らしくしようとは思いますが、問題は実は費用ではなく労力なのです。
それはそれは大変で、いつも死にそうなくらい疲れます。
人には得手不得手があるのでしょうか、私の容量がきっと悪いのでしょう。
畑作業に関しては、私よりも節子が得手でした。
今日は急に思い立ったこともあって、準備もせずに行って、急に鍬で開墾し始めました。
10分で完全に息切れです。
何しろきちんとした農地ではなく、宅地の空き地なのです。
そのうえ、小さな笹が根をめぐらしてもいるのです。
節子なら、少しずつ丁寧に耕していくでしょうが、私はそういうのは不得手で、粗雑に広い範囲をやってしまうので、結局、疲れる割には報われないのです。
途中で娘に飲み物を届けてもらい、何とか1時間近く畑に居ましたが、作業時間は半分くらいでした。
半分は畑の土の上に寝転ぶほどではありませんが、倒れかけていました。
ちょっと危ない風景だったかもしれません。
そのうえ、帰宅後、またおかしくなってしまいました。
めまいと視野異常が発生しました。
ひどくなる前に横になって休んだので、事なきを得ました。
そういえば、また最近、高血圧の薬を飲むのを忘れていました。
危ないですね。
困ったものです。
農作業も不得手ですが、薬を飲むのも不得手です。
また教予定していた課題をやらずに、終わってしまいました。
これもまた困ったものです。
そのうえ、今日、お会いした原田さんから宿題ももらってしまいました。
だから人に会うのは嫌いなのです。
しかし、畑に行っても、人に会うのと一緒で、いやそれ以上の宿題をもらってきてしまいました。
この世で生きていると、毎日宿題をもらうような気がします。
彼岸ではどうでしょうか。
輪廻転生を目指した宿題があるのでしょうか。
節子がうまくこなせているといいのですが。
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