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2015/03/18

■18歳の若者に政治を任せられないと思っている人に

最近、私的にもあまり良いことがなく、いささかひがみっぽくなっています。
それでも時には感動的なことにも出会えます。
数日前に、テレビで見た感動的な言葉のことを忘れかけていました。
周辺の不快な事件の続発に、危うく忘れるところでした。
思い出して書いておきます。

東日本大震災の大津波で児童74人と教職員10人が亡くなった石巻市立大川小学校の被災校舎をめぐって、保存か解体かを決める地元住民による話し合いが行われています。
その話し合いの場で、友だちや妹を亡くした大川小の卒業生たちも参加し、保存を望む立場から、その思いを述べていました。
詳しい内容は、次のサイトをご覧ください。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/10/okawa-sho_n_6844410.html
発言の全文も次にあります。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/12/okawa-sho-graduates_n_5140512.html

卒業生の一人の只野哲也君が、最後に話していたことに、私は感動しました。
だいたいこんな内容だったと思います。

校舎を残してほしい。
しかし、残したくない人もいるでしょう。
その人たちの思いも大切にしたい。
だから私は、時間をかけて、みんなが残すことに合意できるまで、そういう人たちと話し合っていきたい。

表現はかなり違うでしょうが、こういう趣旨だったと思います。
つまり、多数決で決まったから校舎を残すのではなく、きちんとみんなが話し合って残していきたい、と明確に話したのです。
宮本常一の「忘れられた日本人」のなかにでてくる「対馬にて」の寄合を思い出します。
それは、日本における民主主義の実例として、以前はよく引用されたものですが、最近はあまり引用されなくなってしまいました。
これもまた、社会の変質のひとつの結果でしょう。
要旨は、次のサイトに少し説明されています。
http://www.k4.dion.ne.jp/~skipio/21essay2/Miyamoto-Tsuneichi-minzokugaku.htm

只野くんの知性のかけらさえなくなっている政治家たちに聴いてほしかった発言ですが、同時に、18歳から選挙権を与えることに疑念を持っている人たちにも聴いてほしい話です。
むしろ、投票権は、20歳未満にした方がいいのではないかとさえ、私には思えます。

子どもたちの感性と知性を信じなければいけません。
同時に、私たちは子どもたちの言動に耳と目を傾け、自らの心の中にある邪気のない子供時代の感性と理性を思い出さなければいけないと、痛感しました。

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