■節子への挽歌2741:自然は、必ず病気を治してくれます
節子
畑に行ってきました。
久しぶりです。
あまり体調も良くなかったのですが、身体を動かしたくて、鍬で少し耕しました。
すぐにへこたれてしまいました。
鎌で野草を刈り込みましたが、これもまたすぐにへこたれました。
土の上に座りこんで、少し風にあたりました。
今日の風はとてもあたたかでした。
身体を動かしたせいか、少しずつ身体があったかくなってきました。
しかし、まだ心身の芯は寒いままでした。
視野が狭くなっているようで、30分ほど作業していましたが、動物には出会えませんでした。
藪になっているところも、刈り込みましたが、蛇にも変えるにも出会いませんでした。
気のせいか、篠笹の勢いも弱まっていました。
ノビルがたくさん出ていましたが、無性に刈り取りたくなって、むやみやたらに鎌を入れてしまいました。
思い出して、道沿いの傾斜に植えた、チューリップを見たら、たくさん芽が出ていました。
あまりに無造作に植えたので、競い合っている感じで、花がきちんと咲くかどうかは不安です。
とまあ、こんな無意味な行動で、畑で1時間ほど過ごしてきました。
少し気持ちがおさまりました。
神崎さんにも、郷里に帰って、自然の中に浸るのがいいと伝えました。
人を病気にするのは「人間」です。
自然は、必ず病気を治してくれます。
死は、防げないとしても、です。
節子の看病の時には、まだそのことが、私にはわかっていませんでした。
神崎さんに奇跡が起こってほしいです。
彼もまた、奇跡が起こってもいい生き方をしてきたのですから。
節子の奇跡は、間に合いませんでしたが。
それを思い出して、また涙が出てきました。
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