■「地方消滅の罠」(ちくま新書)はお勧めです
「お金、お金、お金」の記事の続きです。
この記事をフェイスブックにも紹介したら、コメントが書き込まれました。
佐藤さん、私はこの記事を新聞で読んでそんなに深く考えませんでした。私ももう少しで(少しでないかな?)若かったら島根に行ったかも、と思いました。ひとり親家庭にとって仕事と家があり、子どもと安心して暮らせる場所があることだけでありがたいと思うのです。確かにお金ではないですが、やっぱりお金が問題になります。それに対して、私はこうコメントを返しました。
問題は「子どもと安心して暮らせる場所」が失われていることに大きな問題があります。 私たちが、そうした社会をつくってきたのです。 その発想を断ち切らないと、誰もが気持ちよく安心して暮らせる社会には向かわないのではないか。 アマルティア・センが指摘したように、地球は今存在するすべての人たちが安心して暮らせるだけの十分な支えを提供してくれているのです。 たしかにお金がないと生きづらいのが現実です。 しかし、いまではお金があっても生きづらくなっているようにも思います。 発想を変えないといけないのではないか。 すぐにとは言いませんが、生き方も変えないといけないのではないか。 ちなみに、私はお金をすべて否定しているのではありません。 地域通貨のように、「あたたかなお金」をみんなで創り出せたらいいなと思っています。山下祐介さん(首都大学東京准教授)の「地方消滅の罠」(ちくま新書)はとても共感できる本です。 政府の「地方創生戦略」は地方に良い結果を生み出すでしょうか。 そこには「大きな罠」があるように、私も考えています。
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