■節子への挽歌2736:強くて弱い生命力
節子
久しぶりに湯島に来ました。
うっかりランタナの鉢をベランダに出し忘れていたのですが、寒さでやられていました。
1か月ほど前には、わが家から挿し木していった小さなランタナを、水をやり忘れて、枯らしてしまったので、このランタナは枯らしたくないと思っていました。
少し大きめの鉢にしっかりと根付いたランタナは外に出しておいても大丈夫だったので、気を許してしまいました。
ランタナは渇きには弱いのですが、寒さにも弱そうです。
今回はまだ完全には枯れていないので、復活してくれるかもしれません。
しかし、植物の生命力は、強いのか弱いのか、よくわかりません。
娘が正月用の生け花に、白く塗られた装飾用の枝を添えていました。
生け花が枯れた後、それを小さな花ざしにいれておいたら、なんと最近、そこから若葉が出てきたのです。
そして、次第に根までつくられてきました。
ものすごい生命力を感じます。
しかし、その一方で、ちょっとした渇きや寒さでもいのち尽きることもあります。
節子がいなくなってから、たくさんの植物を枯らしてしまいましたが、それこそちょっとした油断からです。
実はわが家でも新しい色のランタナの挿し木を大事に育てていましたが、わずか2日ほど水やりを忘れただけで枯れてしまいました。
2日くらい我慢しろよと思いますが、それは勝手な言い分です。
それから毎朝声をかけながら水やりをしたのですが、復活しませんでした。
もろくて強く、強くてもろいのが、いのちなのかもしれません。
湯島には、先日、新潟の金田さんかもらったチューリップの花を数本持ってきていました。
枯れずに頑張っていた3本を、花瓶に入れてテーブルの上に残しておきました。
もう枯れて花が落ちているだろうと思っていたのですが、なんとまだ2本ががんばっていました。
感激して水を入れかえようと思って、花瓶を持ち上げたら、元気そうだった紫色のチューリップが一挙に花びらを落としました。
まるで私に見せてから散ったような感じです。
花にもしっかりと意識がある、改めてそう思いました。
最後の一輪はまだ元気そうです。
今度来る時まで元気でいるでしょうか。
あまり湯島を留守にしてはいけませんね。
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