■ジョン・ダワーの警告
昨日のTBS報道特集の「ジョン・ダワーの警告」がどうも物議を呼んでいるようです。
この程度の内容でさえ、ひどい攻撃に合うような、貧しい国になってしまったのが、とても寂しいです。
この番組は、私が辛うじて心を穏やかにしてみることのできる番組なのですが、昨日のタイトルは「戦後70年歴史家からの警告」。
日本の近代史研究を専門にする、アメリカの歴史家ジョン・ダワー氏のインタビューでした。
インタビュアーは金平キャスターです。
次のような5つの章に分けて、とても明快なジョン・ダワーの警告が続きます。
戦後70年 戦争の美化
戦争責任 日本とドイツ
沖縄の声を聴け
「普通の国」の正体
日本の若者たちへのメッセージ
ダワーは最後にこう言います。
「かつての日本にあった理想や希望が今ではなくなってきたのでは」と感じるときがあります。 そのことを、とても悲しく、虚しく感じます。 日本には「アメリカのミニチュア版(Little America)」になって欲しくありません。 絶対にならないで。そうなったら最悪ですよ。とても共感できました。 今日、どんな反応かなとネットで少し調べてみました。 ひどい酷評ばかりが目に入ってきました。 それで今日は、完全に滅入ってしまっていました。 日本はもう終わってしまったとしか思えなくなったのです。
ところが夕方、知人から、この番組をみましたか、とても感動し、みんなに見てほしいという内容でした。
それで、私も思い直して、この番組のことを広げる努力をすることにしました。
いまならまだユーチューブで映像が見られます。
お時間があればぜひ見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=nyOsNOj-sRE
ジョン・ダワーの著書「敗北を抱きしめて」も、古い本ですが、お勧めします。
今日は、憲法記念日です。
そこで思い立って、5月31日に、自民党憲法改正案を逐条的にみんなで読む会を開催することにしました。
フェイスブックで呼びかけたら、即座に参加したいという連絡が入りました。
それで少しだけ元気になりました。
まだ遅くないのかもしれません。
もしかしたら。
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