■橋下大阪市長の敗北宣言は心に響きました
大阪都構想は住民投票で僅差でありましたが、否定されました。
橋下大阪市長は政界から身を引くことになりました。
その記者会見の様子は、実に鮮やかであり、改めて「橋下」現象の意味を教えてくれました。
彼が、その記者会見で残した言葉は、多くの人が考えるべきことをたくさん含んでいます。
記者会見での彼の表情は、やっとこれで解放されるという感じでした。
7年間、私利を超えてよくやったと思います。
私自身は、橋本さんの基本的な考えには賛成できませんし、彼の視野の狭さにも共感はできません。
しかし、価値観は違っても、彼の小気味よい生き方には惚れてしまいます。
ぶざまな言動も決して少なくありませんが、それも彼の極めて主観的な感情が出ていますので、好感がもてていました。
しかし残念なのは、日本の地方自治体制が、揺るがなかったことです。
いまの日本の自治体制は、中央集権のための自治体制です。
住民の生活の視点から構築されているわけではありません。
明治維新の近代化構想ももちろんそうですが、第二次世界大戦後のアメリカによる2度目の近代化は、さらに統治のための自治を構造化しました。
それを壊していかなければ、住民自治は実現しません。
団体自治は、決して地方自治の本質ではありません。
大阪では、橋下行政の反動が起こりだすでしょう。
橋下さんを継ごうとしている若者たちが、どこまでそれを食い止められるか。
書きたいことはたくさんありますが、書く気力が出てきません。
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