■節子への挽歌2864:節子、野路さんと話しましたよ
節子
節子が親しかった友人の野路さんのご主人から、桃が送られてきました。
毎年、送って下さるのです。
節子の友人の野路さんは、数年前に事故で記憶を失ったのですが、最近少しずつ記憶を取り戻してきているようです。
ご主人に電話したら、ちょっと待ってくださいと言って、野路さんに代わってくれました。
久しぶりに、直接お話ができました。
言葉はまだ少し不自由なようですが、元気そうな声でした。
ご主人が、電話に出たがる人と電話に出たがらない人がいるのですと笑いながら話してくれました。
電話の向こう側で、我孫子の佐藤さんだよと言っている声が聞こえましたが、もしかしたら野路さんは節子だと思ったのかもしれません。
男の声だったので、がっかりしたかもしれません。
それでも、機嫌よく、話をしてくれました。
ご主人が、最近は我が強くなってきて、大変ですよ、と言いましたが、我が強かろうと弱かろうとそこにいるだけでも「幸せ」な気がします。
しかし、それは私の勝手な思いで、まあ、それはそれでまた大変なこともあるのでしょう。
人の関係は、それぞれにまったく違いますから、勝手に決めつけるわけにはいきません。
でも、電話したらすぐに2人とも出てきたというのは、いまもなお、おふたりは寄り添って暮らしているのでしょう。
うらやましい限りです。
節子は、野路さん夫婦とは2回ほど旅行に行っています。
ちょうど日程が合わなかったのか、私はいつも不参加でした。
私は、野路さんには何回も会っていますが、ご主人にはお会いしていません。
いつも電話だけのつながりです。
しかし、不思議なもので、節子のおかげで、昔からの知り合いのような気がします。
そう言えば、広島の折口さんは、一度もお会いしたことがないにもかかわらず、何か深くつながっているような気もします。
人の関係とは、そんなものかもしれません。
桃は早速、節子の供えさせてもらいました。
私好みの固い桃でした。
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