■節子への挽歌2839:瀬田の夜空を見たことを突然思い出しました
節子
先日、録画していたキトラ古墳の天井に描かれている星座の謎を解く番組を見ました。
それは紀元前に中国で作成された星図がもとになっているようです。
中国ではすでに紀元前200年ごろには、天体図がきっちりと描かれていたようです。
そこには、北斗七星もオリオン座もカノープスも描かれていました。
そして、それがキトラ古墳の天井に正確に描かれていたのです。
星座には、なぜ夢を感ずるのでしょうか。
私たち人類の故郷が、そこにあるからでしょうか。
たぶんそうに違いありません。
番組を見ながら、いろんなことを思いめぐらしました。
そんなことを考えていると、逆に、現世での生は、ほんの一瞬の夢のように感じます。
その「一瞬」にもかかわらず、そこにすべてが凝縮されている。
まさに「インドラの網」ですが、そこに人間の主体性などあるのだろうかという気にもなります。
すべては宇宙が生まれた時に、決まっていたと考えてもおかしくはありません。
節子と一緒に暮らし始めた、滋賀の瀬田の唐橋の近くで、そんな会話をしたような気がします。
あそこからは、星がとてもよく見えました。
そういえば、星空を見なくなってから、もう長いこと経ちます。
星空を見るために、わが家には小さな屋上をつくりましたが、節子とゆっくりと夜空を楽しむことはできませんでした。
節子がいなくなった今は、もちろん、夜空を見に屋上に行くことはありません。
昼間の青い空はいまもなお見るのが好きですが、夜空はあまり見る気にもなりません。
なぜなのでしょうか。
きっとそれには意味があるのでしょう。
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