■節子への挽歌2886:「パリは燃えているか?」をまた観ました
節子
古い映画を観てしまいました。
「パリは燃えているか?」です。
あまり記憶が定かではないのですが、当時、勤務していた会社での映画会で、この映画が上映されました。
なんでこの映画が上映されたのか、不思議ですが、それはともかく、私も節子も、別々にですが、この映画を観ました。
節子は友人たちと一緒に見たようですが、まったく面白くなく、内容もよくわからなかったようで、不評でした。
その話が出たのは、たぶん結婚してからです。
今日、見直してみて、確かに面白くないし、よくわからなかっただろうなと思いました。
節子は歴史には疎かったですし、その背景に関する知識はほぼ皆無だったでしょう。
私もこの映画は、おもしろくなかったのですが、それでもちょっとワクワクする映画でもあるのです。
それは、私の世代にとっては有名な俳優が、ほんのちょっとだけ顔を出すというところです。
今回も物語の内容ではなくそれを楽しみました。
カーク・ダグラスが、バットン将軍役で出てくるのですが、バットンのことを知らないだろう節子にとっては、退屈なシーンだったでしょう。
しかし、私にはその何でもないシーンが、感動的にさえ思えるのです。
アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンドが、あんまり目を合わせないで話しているシーンも面白かったです。
まあ、私のうがちすぎかもしれませんが。
節子は、「人が殺し合う場面」が嫌いでしたから、戦争映画は見ませんでした。
にもかかわらず、この映画のことは何回か話題になりました。
まあ、そういうこともあって、私は今日、この映画をまた観てしまったのですが。
どこかに話題になりそうなところがあるかなと思っていましたが、そういう場面はありませんでした。
なぜ夫婦の会話に、この映画が一度ならず出てきたのか、不思議です。
この映画は面白くないと思っているのに、なぜかこの映画をテレビで放映していると録画してしまいます。
やはり、節子との記憶の中で残っている、数少ない映画だからでしょうか。
節子は、そもそも映画はあまり好きではありませんでしたから。
パリには、私も節子も、行ったことがありますが、別々でした。
節子は友人たちとのちょっと贅沢な旅行でしたが、私は仕事で、それも宿泊するホテルがよくわからずに一人で捜し歩いたりして、あまり良い印象は残っていません。
今日は立秋。
暑さがだいぶやわらぎました。
畑にも行けそうです。
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