■節子への挽歌2900:親密圏の不在
節子
最近は、会う人たちから元気そうですね、と言われるのですが、この2日間、体調はあんまりよくありません。
なんとなく身体全体が火照る感じなのと、頭の後ろに違和感があるのです。
なんとなく熱っぽいので、体温をはかったら、平熱です。
まあ、この歳になると、身体の不調こそは健全の証拠と思ってはいるものの、調子が悪いとどうも「やる気」が起きません。
寝不足かもしれません。
そういえば、ここしばらく、睡眠時間がかなり少ないのです。
いつも早く寝ようと思って、ベッドに行くのですが、そこから本を読んだりして結局寝るのは12時近くになり、そのくせ5時には目が覚めてしまうのです。
その間、熟睡できているわけでもありません。
そんな状況が続いていますので、疲労感がたまってきているのかもしれません。
夜は読書できるのですが、昼間は本を読もうとするとすぐに眠ってしまいますし、テレビを見ていても眠ってしまいます。
こういうのは、年齢的には健全なのではないかとも思いますが、やる気が出てこないのは辛いのです。
それでもなんとか元気を装ってきましたが。夕方からどっと疲れが出てきてしまいました。
首相の70年談義が原因です。
あいかわらず主語のない話をしています。
心も感じられません。
この人は本当に生きている人なのだろうかと思いました。
こんな人の支持率が40%もあるような社会は、やはり不快でしかありません。
脇道は、ますます歩きにくくなっています。
憂鬱なことが多すぎます。
やはり長く社会と関わりすぎているのかもしれません。
節子との親密圏に逃げ込みたいものですが、それはもう望みうべきもありません。
公共圏と親密圏はいずれも必要であり、偏ってしまうとひずみが生じます。
どうも最近の私は、そのひずみのなかに落ち込んでしまっているようです。
このもやもや感から抜け出したいです。
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