■節子への挽歌2870:ノープロブレムのニヘイさん
節子
久しぶりに近くの家具屋さんのカネタヤに行きました。
年に1回の「キズモノ市」なのだそうです。
別に買いたいものがあったわけではないのですが、娘が行くというので同行したのです。
まあ、気分転換のようなものです。
久しぶりのカネタヤはたくさんのお客さまでごった返していました。
手賀沼公園の近くに転居してきた時、わが家の家具の多くは、このお店で調達しました。
その時の担当者は、「ニヘイさん」と言い、実に個性的な人でした。
口癖は、「ノープロブレム」。
それでわが家では「ノープロブレムのニヘイさん」と呼ばれていました。
家具の調達が終わった後は、特にお付き合いもなくなりましたが、私は時々、会いたくなりました。
節子に、ニヘイさんに会いに行こうかと言ったこともありますが、あまり賛成は得られずに、その後、お会いしたことはありません。
私とたぶん同世代でしたから、もうお辞めになっているでしょう。
しかし、私はカネタヤの横を通るたびに、いつも彼のことを思い出します。
私は、一度でも関わった人のことは、なかなか忘れられないタイプなのです。
もしかしたら、ニヘイさんが手伝いに来ているかもしれないとどこかで思っていたのですが、全館を歩いてみましたが、お目にかかれませんでした。
結局、何も買うものもなく、帰宅しました。
家具屋さんには縁のない年齢になってしまいました。
節子と一緒に家具探しをした記憶はたくさんあります。
なかなか好みが一致せずに、結果的にはどちらの好みでもないものになってしまったこともあります。
そうした「失敗の蓄積」が、わが家にはたくさん残っています。
ニヘイさんはお元気でしょうか。
どことなくマレイシア人を思わせる、楽しい人でした。
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