■節子への挽歌2877:「不垢不浄」「不暑不涼」
節子
節子も、最後の夏は猛暑を体験しましたが、今年の夏の暑さはあの時以上です。
さすがに心身にも影響が出てきそうです。
昔は「夏は暑いところに価値がある」などと言っていましたが、そんなことはもう言えそうもありません。
柳宗悦の「無有好醜の願」を読みました。
浄土には二元はない、と書かれていました。
浄土は「不二」「一如」の世界なのです。
つまり美も醜もない。
般若心経の「不垢不浄」の世界です。
つまり、垢(醜)もないが、浄(美)もないのです。
垢(醜)がないから、浄(美)なのではないのです。
なるほど、とても納得できます。
最近は、こうしたことがすんなりと心に入ってきます。
しかし、まだ悟れてはいないのです。
そうであれば、なぜ「浄土」などというのだという疑問が浮かんできてしまうのです。
垢からも浄からも自由になることが、本来の浄(畢竟浄)なのだという答えはわかってはいるのですが、やはりまだそこに引っかかってしまうのです。
まだまだ悟れません。
ちなみに。悟るとは「差をとる」ことだそうです。
二元の世界から不二の世界に移るということでしょう。
あるいは、時空間を超えるということです。
猛暑の中を、いろんな過ごし方をしてみました。
先日は37℃の庭で、読書をしました。
1日はエアコンの下で怠惰に過ごしました。
まだ暑い最中、畑に行って倒れそうになりました。
それぞれ一長一短です。
暑いとか涼しいとかから自由になれば、どんなにいいことでしょう。
猛暑なので、熱中症に気をつけましょうとテレビが盛んに言っています。
どうもこうした風潮が気に食わないのです。
暑い夏は、暑さに汗をかきながら過ごしたいものです。
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