■節子への挽歌2892:杉野さんの梨が手に入るかどうか心配です
やはり暑いです。
お盆が近づいたので、節子が好きだった杉野さんの幸水梨を分けてもらおうと杉野さんのところに行きました。
ところが、いつもは家族みんなで作業しているはずの作業所に誰も居なくて、「本日完売」の紙が貼ってありました。
ちょっと出遅れたかと帰ってきたのですが、明日、また行こうと思っていました。
ところが、夜になって、杉野さんのフェイスブックを見たら、今年は収穫が少なくて、予約を受け付けたところさえも出荷できないかもしれないと書いてありました。
そうだったのか、いささか心配になりました。
杉野さんの梨は、節子が友人から教えてもらい、節子が元気だったころは毎年、シーズンには何回か買いに行っていました。
場所は、自動車で15分ほどかかりますが、杉野ファミリーはとても気持ちのいい家族なので、ある時から私も一緒に行くようになっていたのです。
ある時、杉野さんと共通の友人がいることがわかり、以来、いろんなお話もさせてもらうようになりました。
これも、節子のおかげでできた縁です。
杉野さんはこう書いていました。
立秋を境に天候が変わったようですが、ナシの収穫が思うようにできてません。 収量がでないのです。 言い訳をお許しいただければ、ご予約いただいているご注文にすべて応えられそうにありません。 晴れても雨が降っても風が吹いても百姓は愚痴ばかり言ってる。 たしか映画七人の侍のなかでこんな台詞があったような気がするのですが、まさに今年のナシは愚痴ばかり。 でも、天に唾しても返ってくるのは自分なんですが。
いかにも杉野さんらしいです。
しかし、「愚痴」ってもしかしたら、生活者が発明した最高の知恵の一つかもしれません。
最近、私も愚痴を言いたいことが多くなりました。
諦めずに、明日か明後日、また杉野ファームに行ってみようと思います。
お盆には節子に供えたいです。
それに、私も食べたいですし。
節子
もう少し待ってください。
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