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2015/09/30

■節子への挽歌2948:書くことの効用

節子
九州のTさんからいま、定期的にメールが届いています。
彼女のこれまでの人生の覚書のような内容のメールです。
彼女はかなりドラマティックな人生を歩んできています。
私は、一度しか会ったことはありません。
節子は会ったことはありませんが、彼女の世話にはなっています。
Tさんの紹介で、「官足法」という療法をしえてもらい、その施術を受けました。
そのほかにも、ちょっとした縁がありました。

節子がとても大変だった頃、Tさんから電話がありました。
Tさんは、別の意味で大変な時期だったようでした。
その電話の後、交流が途絶えました。
そして9年近くがたった先月、メールが届きました。
よくわかりませんでしたが、人生の岐路にあるようです。

そして、むかし話を語りだしました。
私自身はきちんと読んでいましたが、あまりにも私的な内容なので、反応できずにいました。
少し続いた後、こんなことを書き綴っていいいのだろうかと自問のようなメールが来ました。
きちんと読んでいるから、ともかく書き続けたら、とメールしました。
そして今も、メールが続いています。
まだ20年ほど前の話なので、これからかなり続きそうです。

彼女は、過去を書くことで、気持ちを整理できるのだろうと思います。
彼女は昔雑誌の編集もやっていました。
書くのは得意のはずですが、たぶん今は書くことはほとんどしていないでしょう。

彼女がなぜ、私を相手に選んだのかわかりません。
たしかに読み手がいないと、書くのが難しいのでしょう。
それで私が選ばれたのでしょうが、彼女には親しい友人もいます。
その友人が、私を彼女に引き合わせたのです。
なぜ彼女ではなかったのか。
その友人は、節子はよく知っている人です。
その彼女もまた、ドラマティックな人生を送っているはずです。
そういえば、彼女からも最近、パタッと連絡が途絶えています。
聞くところでは、会社に入って普通の生き方になっているようですが、それも故あってのことのようです。

話を戻して、Tさんですが、彼女は私とはまったくと言っていいほど、違う世界を生きています。
いまは大分に住んでいますが、地方の良き共同体社会ではたぶん異質な存在でしょう。
ストレスがたまらないはずはありません。
いまそれが私に向けて吐き出されてきているわけです。
どう受け止めればいいか、よくわかりません。
いまはただ、誠実に彼女の半生記を読むだけです。
Tさんには伴侶がいます。
その伴侶に語ればいい話なのですが、それではだめなのでしょう。
人生の聞き役は、伴侶だけではないのかもしれません。
読み手がいないと、書くのが難しいのでしょう。

私の場合は、節子が読み手です。
だからこうして書き続けていられるのかもしれません。
いずれにしろ、書くことで気持ちはかなり鎮まります。
であれば、書いた人から送られてくるものも、きちんと読まないといけません。
問題は、どういうコメントを返せばいいのか、です。
正直、私は、彼女のことを、酒とたばこが大好きだということ以外、ほとんど知らないのです。

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