■平和活動としてのカフェサロン
湯島では戦争反対サロンや平和サロンなどをやっていますが、そこで時々話題になるのが、「軍事力は抑止力になるか」という問題です。
多くの人はどうも「なる」と考えているようですが、私は「ならない」どころか、逆に戦争や暴力の誘発力になると考えています。
私の常識では、誰が考えてもそうだろうと思うのですが、どうもそうではなさそうです。
しかし、大きな時代の流れから言えば、世界は核軍縮にみられるように、抑止力としての軍事力神話は終わっていると思います。
では何が抑止力になるのか。
私は、人の繋がりだと思います。
あるいは、世界にはさまざまな人がいることを知り、お互いの尊厳を大切にしあう生き方の広がりだと思います。
そのためにも、まずは自らの世界を広げていくのがいいでしょう。
いろんな人たちが出会う場を広げていくのがいいでしょう。
湯島で開催しているカフェサロンは、参加者も少ない小さな出会いの場です。
しかし、そこで自分とは全く考えの違う人に出会うこともあります。
生活スタイルも全く違う人にも会えるかもしれません。
そうしたことを通して、少しだけかもしれませんが、寛容性や理解力が高まるかもしれない。
これが広がっていくことが、私が考える抑止力です。
いや、抑止力というよりも、支え合い力(相互支援力)と言った方がいいでしょう。
支えあう関係にあれば、戦争は起きにくくなる。
これが私の「平和活動」です。
そんな悠長な活動で平和は来るのかと言われそうですが、どんな大きな歴史的事件も、最初は本当に小さな出来事から始まるのです。
逆に言えば、小さな試みから大きなことが結実するかもしれません。
「国民として考える平和活動」も大切ですが、「一人の人間としてできる平和活動」も大切です。
そして、私の場合は、それが「大きな福祉を目指すコムケア活動」であり、カフェサロンが行われている「サロンカフェ」なのです。
そこに行くと気楽に心を開け、新しい出会いを得られる。
そんな「サロンカフェ」が、世界中に広がると、戦争はなくなるでしょう。
まあ私がまた戻ってくる来世か来々世には、きっとそうなっていると確信しています。
| 固定リンク
「平和時評」カテゴリの記事
- ■戦争をやめさせたいのであれば、戦争をつづける人に加担すべきではない(2022.12.22)
- ■外交が見えない(2022.12.21)
- ■汚れ役はいつも「端役」に任される(2022.12.18)
- ■「善徳女王」に金庾信(キム・ユシン)が登場(2022.12.07)
- ■節子への挽歌5487:最高に幸せな気分の日でした(2022.12.06)
「生き方の話」カテゴリの記事
- ■個人判断してはいけない時代だったことに気づきませんでした(2023.01.27)
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
- ■布教が目的になってしまえば人の救済にはなりません(2023.01.11)
- ■自らを恵まれた場所に置いていると事実は全く見えてこない(2023.01.10)
- ■月収5万円でも豊かに暮らせる社会(2023.01.09)
コメント