■節子への挽歌2930:心揺さぶられる風景
節子
我孫子にも避難所が設置されたほどでの大雨です。
小貝川も越水が起こりそうな状況です。
昨日も東京は時折ひどい雨でした。
3回ほど、都内を歩く必要があったのですが、そのいずれもがすごい雨で、それこそ数分歩いただけだったのに、ずぶ濡れになりました。
なぜか私が外を歩く時には必ず滝のような雨が降りました。
自然に叱られているような気がしました。
午前中、各地の大雨の様子をテレビで見ていました。
自然が荒れている風景は、なぜか心が揺さぶられます。
そこに生を感ずるからかもしれません。
まるで人間たちへの怒りのようにさえ、感じます。
不謹慎な言い方ですが、それを見ていると、なぜか元気が出てくるような気がします。
私が心揺さぶられる風景がもう一つあります。
砂漠の中にある古代遺跡です。
テレビで再放映された、パルミラのドキュメンタリーをみました。
最近、ISが爆破したと報道されているベル神殿も含めてのドキュメンタリーです。
パルミラには行ったことがありませんが、一番行きたかったところです。
パルミラの映像を見ていると、いつも不思議なほどに心がドキドキします。
ここに住んでいたのではないかと言う気になるほどです。
と言っても、パルミラに限ったことではなく、砂漠の中の列柱遺跡をみるといつもそういう気分になるのです。
これは、同じ「心揺さぶられる気分」ですが、むしろ「平安」につながります。
なぜか懐かしさが全身を広がってくるのです。
しかし、そのパルミラ遺跡も破壊されつつある。
それも「怒り」によってです。
怒りは破壊につながるのでしょうか。
破壊は、さらなる怒りを生み出すのかもしれません。
怒りを生み出すために、人は「破壊」をするのかもしれません。
雨が上がったようです。
ちょっと出かけてこようと思います。
雨上がりの風景には、自然のやさしさを感じます。
雨がすべての怒りや不浄を洗い流してくれたからかもしれません。
私たちは、自然に包まれて生きています。
最近そのことを強く実感できるようになってきています。
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