■カフェサロン「建物散歩のたのしさ」の報告
ちょっと知的なカフェサロン「建物散歩のたのしさ」は、いつもとはちがったメンバーになりました。
参加者が少なかったのが残念でしたが、若い女性が3人、参加してくださいました。
長年、この活動をしている「街歩き達人」の若林さんが、埼玉の地勢や歴史を踏まえて、興味深い建物をたくさん紹介してくれました。
私が度肝を抜かれたのは、現在は本庄市立歴史民俗資料館 になっている旧本庄警察署です。
http://takuan21a.exblog.jp/17622151
明治16年に建てられた洋風建築ですが、なんとコリント式の列柱が創られています。
明示16年に、こんな建物がつくられていたとは驚きです。
ほかにも、魅力的な建物がたくさんありました。
どうして埼玉にはこれほど残っているのでしょうか。
いや意識したら、私の周辺も含めて、どこにもまだ残っているものもしれません。
大切なのは、そうしたものへの関心なのでしょう。
それは、たぶん私たちの生き方にもつながっています。
ところで、若林さんの観察によれば、いまに残る魅力的な建物の多くが、地元の有力者によって、景気が悪い時に作られているケースが多いのだそうです。
つまり職人たちに仕事を提供する場を、意図的につくりだしたということです。
それは地域経済を守るとともに、職人の技術を守るという意味があったのでしょう。
まさに「経世済民」の経済が、有力者によって行われていたわけです。
埼玉県の河川と用水の詳細な地図も見せてもらいました。
これがまた素晴らしい地図です。
ちょうど前日に鬼怒川の堤防の決壊が生々しく報じられていましたが、埼玉はある意味で江戸を守る遊水地域だったのだそうです。
大地全域に血管が張り巡らせているような地図を見ていると、大地とともに生きている私たちの生活が、可視化されているような気がしました。
この図をお見せできないのが残念ですが、ネットで調べたら次の記事が見つかりました。
そこに小さく表示されています。
http://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/jyusyou_katudou/no16/no16_pdf/w-forum.pdf
小さいのとカラーでないのが残念ですが。
入間にあるジョンソンタウンも初めて知りました。
建物がコミュニティをつくりだす。
これも示唆に富む事例です。
簡単な紹介しかできないのが残念ですが、実にわくわくする時間でした。
10月17日には、実際に若林さんの案内で建物散歩をします。
詳細が決まったら、ご案内します。
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