■節子への挽歌2951:強風のため寝不足です
節子
昨夜は台風の余波でのすごい風でした。
寝ていても、家全体が揺れるほどです。
真夜中の3時ころ、目が覚めました。
あまりの風のすごさに、真夜中におきだして、庭のテーブルなどを避難させに行きました。
テーブルを置いてある場所が、まさに「風の道」の線上にあるのです。
いつもは脇に避けておくのですが、昨日は全く忘れていました。
台風などへの警戒心が、かなり弱くなっています。
こういう気のゆるみが、事故につながるのでしょう。
すでに花の鉢はほぼすべて転がっていて、いくつかは割れていました。
幸いにテーブルは大丈夫でした。
それにしても強い風で、空全体がうなっているようでした。
いや、泣いているような気もしました。
自然にもきっと、「感情」があるのでしょう。
悲しい時もあるはずです。
しばらく風の中で佇んでいました。
ベッドに戻りましたが、目が冴えてしまいました。
考え事を始めると眠れなくなるので、横のテレビをつけました。
テレビをつけると、とりあえず思考をとめてもらえます。
思考をとめたければテレビを見ろ。
これは、節子がいなくなってから習得したことです。
そのおかげで、いつの間にか寝ていました。
しかし、夢の中で、いろいろと考える場面ばかりの夢をたくさん見ました。
論争や講演や仲間との討議、そんな夢をたくさん見た気がします。
目が覚めた時は、とても頭が疲れた気分でした。
寝ていた気分がしないのです。
しかも、議論した相手が、なぜか一人も思い出せません。
要するに、ある意味では「うなされるに近い」夢だったかもしれません。
こんなに頭が疲れた感じで目覚めるのは久しぶりです。
実はこの1週間ほど、あえて「思考」を止めていました。
友人たちから、いくつかの問いかけを受けていますが、それに応えるのを止めているのです。
少し間を置こうという理由からです。
それがこういう夢に現れたのかもしれません。
今日は成田で、企業の人たちとの合宿です。
思考の場が、与えられるといいのですが。
もう風はおさまり、穏やかな日になりそうです。
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