■節子への挽歌2959:お元気ですか、一度会いたいですね。
節子
今日もまた、最近まったく連絡のなかった友人からメールが届きました。
1行だけのメールでした。
お元気ですか、一度会いたいですね。
高校時代の同級生ですが、もう10年ほど会っていないかもしれません。
節子が亡くなってからは、会っていないかもしれません。
私の場合は、生活のほぼすべてを公開するように努めていますが、むしろ私の友人たちは、生活ぶりが見えなくなってくることが多いのです。
今日も、友人と一緒に食事をしていて、ある人の名前が話題に出ました。
そういえば、あの人はいまどうしているだろうか、という話になったのです。
一時は、いろいろと話題になった、活躍していた人ですが、最近、あまり名前を聞きません。
社会的に活躍していたのに、ある時から、見えなくなっていく人もいます。
生き方を変えたのかもしれませんが、そんな人のことが、ふと気になることもあります。
今日、連絡をもらった人は、細菌学者でした。
以前一緒に、病原菌の目から企業経営を考える研究会のようなものを、一緒にやっていたことがあります。
彼が言うには、経営学の本を、病原菌の世界に置き換えて読むと、結構当てはまることが多いのだというのが、その会の出発点でした。
何回かやりましたが、なぜか成果を出す前に、終わってしまいました。
いまから考えると残念でしたが、メンバーがともかく個性的すぎて、たぶんパンクしたのです。
最後に彼が湯島に来た時は、ちょっと調子を崩していたようでした。
私もあまり元気がなかった時かもしれません。
その後も誘ったことがありますが、なぜか来なくなりました。
その彼から、「一度会いたいですね」というメール。
会わなければいけません。
こう書いているからには、彼は元気なのでしょう。
私も、旧友に会っておこうかという歳に、なってきました。
こうした、「お元気ですか、一度会いたいですね」という連絡は、最近増えているのです。
しかし、私の場合、まあ彼岸で会えるから、現世で会っておくこともないかという思いが強いのですが。
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