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2015/10/26

■節子への挽歌2975:空の向こうに何があるか

節子
見事な秋晴れです。
青い空に吸い込まれたくなる気分です。
青空の向こうには、何があるのか、むかしはよく考えました。
節子もよく知っているように、私は、青空がとても好きなのです。

エジプトの空の青さは、実に印象的でした。
ピラミッドもルクソール神殿も、圧倒的でしたが、空の青さほどではありませんでした。
あの青さは実に感動的でした。

日本での青空の圧巻は、節子と一緒に行った千畳敷カールで見た空でした。
節子の病状が回復していた時に、出かけました。
あの時の空の青さは、実に深く、心に残っています。
あの日の節子はとても元気でした。
ですから、もう大丈夫だと確信したのです。
あの時に、空に吸い込まれていれば、どんなによかったでしょうか。
千畳敷カールへの旅行で記憶に残っているのは、空の青さだけです。

節子は紅葉が好きでした。
あの日も、きっと紅葉も美しかったのでしょう。
しかし私は、紅葉よりも、空の青さが好きです。
空が好きなのは、子どものころからでした。

空の向こうに何があるか。
カール・ブッセは、「幸い」が住んでいると言います。
最近あまり聞くことがないのですが、私が子どもの頃はよく耳にした詩です。

山のあなたの空遠く
「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。
ああ、われひとととめゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。

節子も、そこに住んでいるでしょうか。
そうであれば、心がやすまります。

私は、そこに「虚空蔵」も感じます。
あらゆる知の宝庫です。
空海は、そことつながっていたという話を聞いたことがありますが、あらゆる知が集まれば、きっと「幸せ」が生まれるのでしょう。
中途半端な知が、いまの私を悩ませます。
空を見ていると、やはり自分が融けていきそうな気がします。
学生のころ書いた詩を思い出します。

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