■節子への挽歌2979:貧しいながら平和な日常
節子
娘たちとお寿司を食べました。
といっても、一皿90円の回転寿司です。
今日は、ちょっとした用件で、近くに住んでいる次女の家に、長女と一緒に行きました。
お昼時になったので、みんなで食事に行こうということになりました。
すぐ近くに、一皿90円の回転寿司があるのですが、そこにしてしまいました。
安い回転寿司は、あまり食べないほうがいいよと言われているのですが、統計的には平均月収にも達していないわが家としては、まあ分相応に安い回転寿司ということになったのです。
友人に知られると叱られそうですので、ここにも書かないほうがいいのですが、書き出してしまったので仕方がありません。
回転寿司に行く前に、その途中にある、これまた安価な「カスミ」というスーパーに寄りました。
その2階に、新しい100円ショップが開店したのだそうです。
そこに親子3人で出かけました。
100円ショップといいても、驚くほどたくさんの商品があるので驚きます。
私も来年の手帳を100円で買いました。
それからついでだからとスーパーカスミの店内で、娘たちはそれぞれ買い物をしました。
今日はなんと、全品1割引きの日なのです。
仕方がないので私も付き合いましたが、途中で、近くの奥さんに出会いました。
先日、たくさんの柿をおすそ分けしてもらったので、そのお礼を言いながら、4人で少し会話が弾みました。
柿は柔らかいのがいいか、硬いのがいいかというのが論点でした。
カスミでは、私自身は買うものはなかったのですが、暇だったのでいろんな商品を見て回りました。
なにしろ娘たちの買い物時間は長いのです。
それからやっと一皿90円の回転寿司に行きました。
だいぶ寄り道が長くて、お腹が減っていたので、私としてはめずらしく、一挙にいくつかを注文して食べてしまいました。
回転寿司と言いながらも、注文するのも奇妙な話です。
娘が子どもの頃、節子と3人でお寿司屋さんのカウンターで食べた時の話をしてくれました。
私は一緒ではなかったそうです。
子どもでカウンター?という気もしますが、柏のデパートの中にあった家族向けのお寿司屋さんだったようです。
小学生だった次女は、カウンターで食べるのはとても高いのだという「知識」があったようで、緊張して、節子に何でも食べたいものをと言われても、卵焼きしか言えなかったそうです。
卵焼きは安いと知っていたのです。
当時、わが家には自動車もなく、お小遣いも世間相場よりもかなり低かったようで、娘たちはわが家はとても貧乏だと思っていたようです。
まあ間違ってはいないのですが、節子も私もお金に無頓着だったためにお小遣が少なかったのと、私がエコロジストだったのでマイカーがなかっただけの話なのですが。
いまでは笑い話ですが、なんで節子は子どもをカウンター席に座らせたのでしょうか。
普通ならそんなことはしないでしょう。
節子なら、まあ不思議はないのですが。
ちなみに、私は節子をきちんとしたお寿司屋さんのカウンターでご馳走した記憶はありません。
一皿90円の回転寿司でしたが、久しぶりに娘たちとゆっくりと話しました。
銀座久兵衛のお寿司もいいですが、一皿90円の回転寿司もいいものです。
今日は、ともかく平安な1日でした。
ちょっと心を揺さぶられそうな電話が2件ほどありましたが。
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