■節子への挽歌2995:元気をもらいました
節子
今日は1日、フォーラムで会場に缶詰めになっていました。
市川さんが主宰している日本経営道協会のフォーラムです。
最近、私はあまりかかわっていないのですが、活動は着実に広がってきています。
昨日は、私はパネルディスカッションの進行役だったのですが、3人の若い社会起業家と出会い、元気をもらってきました。
いずれも会社や役所を辞めて、起業した人たちです。
話していて、いささかの危うさも感じましたが、思いの純粋さには共感するところがたくさんありました。
私が会社を辞めた時に比べれば、とても純粋で、社会性も高いのがよくわかります。
それはそれとして、終了後のパーティで、久しぶりに風早さんに会いました。
節子の闘病中、ずっと祈り続けてくれていた人です。
節子が逝ってしまった後は、私のことをずっと心配されていました。
パネルディスカッションも前の方で聞いていてくれていましたが、元気そうでうれしい、と言ってくれました。
そして、「奥さんが亡くなった後の佐藤さんはとても見ていられなかった」と付け加えました。
そうだったのかもしれません。
自分では、公開の場では元気を装っていたつもりですが、隠せるはずもない。
でもみなさんは、それを承知で、見守ってくれていたのでしょう。
昨日、フォーラムの往復の電車で、秦恒平さんの「死なれて・死なせて」を読みました。
挽歌2988で書きましたが、朝日新聞のコラム「折々のことば」で、その本の存在を知ったので、さっそく取り寄せて読んだのです。
読むタイミングが悪かったなと思いましたが、実は昨日のフォーラムの前、いささか落ち込んでもいたのです。
そこには、衝撃的な物語がたくさんつづられていました。
ですから、昨日もまた、元気を装っていたのかもしれません。
話していても、どうも心が弾まない、そんな気分だったのです。
風早さんの言葉は、改めて私の心身に突き刺さったのです。
でもまあ、私の人生が戻りつつあるのは間違いありません。
昨日の3人の若者からも、元気をもらえましたし。
しかし、戻った人生の残りはそう長くはないかもしれません。
昨日のフォーラムの基調講演は、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者の宗次徳治さんでした。
これもまた、心身に突き刺さるお話でした。
経営の話など全くしないように見えて、経営の真髄を話してくれたような気がします。
CoCo壱番でカレーを食べたことがないのですが、宗次さんのファンになりました。
最近聞いた話の中で、私には一番示唆に富むお話でした。
彼の紹介文にこう書いてありました。
「経営を引退するまで友人を一人も作らず、仕事に専念した」
尊敬できる人は、世の中にはまだまだたくさんいるのでしょう。
元気を出さなければいけません。
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