■戦争と平和を考える2:生活者の声にはとても共感できます。
今朝の朝日新聞の「声」を読んで、ちょっと寄り道をしたくなりました。
いずれも一昨日のパリでの「テロ事件」に関するものです。
書かれていることの一部を切り貼りして引用させてもらいます。
(22歳の大学生)
武力行使が世界の平和を本当にもたらすのだろうか。
武力行使以外に解決策を見いだせない世界の不条理さを感じるようになった。
憎しみの連鎖が断ち切れる日は、いつ訪れるのか。(59歳の主婦)
人が人を信用するという人間社会の大切な根幹が、大きな打撃を受けたと感じる。
疑心暗鬼になり、移民やマイノリティーを排斥しまうとする動きにつながらなければいいが。(62歳の会社員)
日本を含む世界の首脳はテロを批判し対策を強化するとの見解を出していますが、さらに空爆をするつもりでしょうか。
欧米諸国はまず、中東での植民地支配や、イラク戦争をはじめとする力による介入の過去を真剣に反省してほしいと思います。
そして平和的手段で問題の根本的解決を図るべきです。
そもそも、テロが非難される一方、空爆で人を殺しても非難されないのはどういう理屈でしょうか。同じ人殺しです。
今までのやり方で問題は解決しません。
テロに直面する国の国民は武力行使を優先する指導者に考え方を変えさせるか、別の考えができる指導者を選び直す必要があります。
こういう声を読むと、私の勝手な安保法制騒動考など、吹き飛んでしまいます。
生活者の声は、いつも健全で、深い英知と示唆を含んでいます。
昨夜、このシリーズの2回目を書き終わっているのですが、この3人の方々の声に比べたら、実に矮小な話なので、今日はぜひ多くのみなさんにこの声を聞いてほしくて、紹介させてもらいました。
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