■なぜ国会が召集されないのか
昨日と今日、在宅時間だけですが、国会の審議を見ていました。
一番がっかりしたのは、「高木問題」などに報道の多くの時間を割いていたころです。
そんな問題など、私にはほとんど興味はありません。
たった2日間なのですから、問題を拡散せずに、野党は単に一点だけを追求してほしかったです。
その1点とは、「憲法無視」を明らかにするということです。
憲法違反という視点で問題を設定しても、さまざまな論点が見えてきます。
安保法制の参議院の特別委員会での採決も、今日、福島さんが追及していたように、私には明らかな憲法違反と思えます。
ほかにもいろいろとあるでしょう。
そして、極めつけは、憲法53条違反です。
それらを効果的に組み合わせて、野党が連携して、問題提起すれば、安倍内閣の本質はかなり露呈できたはずです。
憲法53条には、こう書かれています。
内閣は、国会の臨時会の招集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。
野党5党は、すでに10月21日に召集要求書を出しています。
しかし、内閣は首相の外遊を理由に、すでに3週間も経過しているのに、国会の召集をしていないのです。
これは私には明らかな憲法違反と思えるのですが、なぜもっと野党は抗議しないのでしょうか。その一点だけに焦点を合わせて、安倍政権は憲法を無視して暴走していることを、はっきりと示していくことこそが、この2日間でやってほしかったことです。
そうすれば、高木問題もたっぷりと議論する時間が生まれるでしょう。
与党が与党なら、野党も野党だなと、思わざるを得ない2日間でした。
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