カフェサロン「お金だけでない支え合いを考える」の報告
昨日は湯島で、私が話すサロンをやりました。
たぶん私が最初に話す湯島サロンは、これまでの27年間のサロンの中では2回目です。
テーマは「お金だけでない支え合いを考える」です。
年末の、しかもクリスマス前の休日なので、参加者はあんまりないだろうと思っていたのですが、初参加の方も含めて20人ほどの集まりになりました。
いつもは、不十分とはいえ、私がホスト役なので、珈琲などを出したりするのですが、急遽、阿部さんや石井さんに珈琲をお願いしてしまいました。
急にお願いしたので、さぞかし迷惑だっただろうと思います。
1時間を、もしかしたらオーバーしてしまった私の話を、みんな聴いてくださいました。
何事も用意しすぎると退屈になるものです。
今回は、そうだったかもしれません。
パワーポイントをつくったのですが、あれも入れたいこれも入れたいとなんと66枚にもなってしまったのです。
困ったものです。
それでもその後の話し合いは、いろいろと面白かったです。
個人的に面白かったのは、家族の話になった時に、男性と女性との「家族」の捉え方の差が明確に出てきた時でした。
私の話で共感してもらったのは、「自分を生きる」ということでした。
66枚のパワーポイントの1枚に書かれていただけなのですが、私が一番言いたかったことの一つです。
みんながしっかりと「自分」を生きたら、社会は変わっていくと思っています。
いつものように、いつになっても終わる気配がなかったのですが、1時間ほどオーバーしたところで、終わらせてもらいました。
予想通り、具体的な「お金でない支え合い」の仕組みの提案があるのではないかと思って参加された方もいました。
それには、一見、何も応えていない話になっているのですが、実はきわめて具体的なメッセージを込めたつもりです。
私が取り組んでいる「コムケア活動」は、私にとっての平和活動ですが、湯島でのカフェサロンも、同じです。
それに、ロンドンのコーヒーハウスやドイツのバウハウスが新しい時代を切り開いたように、新しいものは常に「話し合い」から生まれると思っているのです。
もちろん話し合いの結果ではなく、話し合いが個人の思いに火をつけるという意味です。
今回、もう一つメッセージしたかったのは、「自分を生きる人たちのカフェサロンの大切さ」です。
これも何とかみなさんには伝わったようです。
カフェサロンをつづけたいという発言が複数の人からありました。
今回、1時間も時間をもらったので、カフェサロンのベースになるキーワード(キーコンセプト)はほぼすべて盛り込んでおきました。
来年は「お金でない支え合いパート2」で、「コモンズ空間としてのカフェサロン」させてもらえればと思っています。
そして、カフェサロンから、いくつかの仕組みが生まれればと思っています。
ちなみに、「コモンズ空間としてのカフェサロン」に関しては、以前ブログに少し書きました。
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2015/09/post-0bca.html
もしお時間があればお読みください。
ご多用のところ、参加してくださったみなさまに、感謝します。
10代の若者から80代の方まで、そして立場も実にさまざまなみなさんが参加してくださり、私にとってはとてもうれしいサロンになりました。
ちょっとだけですが、(家族の捉え方をめぐっての)異論のぶつかりもありましたし。
ありがとうございました。
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コメント
佐藤さん、お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。
22日の「故人にとって一番の供養」、
今日のブログにリンクさせていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/mikutyan/20151224/1450925883
いつも読ませて頂き、有難うございます。
私も素敵な節子さんと毎日つながって、
元気をもらっています。
投稿: 大浦静子 | 2015/12/24 13:49