■節子への挽歌3025:伴侶が与えるパワー
節子
また挽歌が書けていません。
月曜から水曜にかけての3日間は、いろんな集まりがあって、バタバタしていました。
3日間で、50人近い人が湯島に来ました。
いろんな人に出会いました。
挽歌に書きたいようなこともいろいろありました。
しかし、最近は人に会うとなにやら脳疲労が起こり、パソコンに向かうのが嫌になるのです。
今日は、その反動で、1日在宅でした。
3日間の疲れのせいか、どうも気力が出ずに、午前中はテレビの録画番組を見て過ごしました。
いまBSで放映している、イギリスの連続テレビドラマ「刑事フォイル」です。
原題は「フォイルの戦争」ですが、第2次戦争下でのイギリスの話です。
あまり派手な内容はありませんし、おもしろいと言うほどのものではないのですが、心に響いてくるものがあるのです。
人の哀しさと言うか、家族の不思議さと言うか、生きることの残酷さと言うか、まあ毎回考えさせられることが多いのです。
静かな映画ですが、反戦思想が強く伝わってきます。
そのドラマのせいか、無性に本が読みたくなって、午後は読まずに積んでおいた「権力論」を読みました。
不思議なもので、本を読んでも頭に入っていかない時と信じがたいほどに頭に入っていくと気があります。
今日は、頭に入っていくときだったようで、かなり学術的なハードな本でしたが、一気に読み進められました。
基本的には、フランスの哲学者ミシェル・フーコーを中心においた「権力論」です。
この種の本を読むと、そこからまたさらに読みたくなる本がどっと広がります。
そんなわけで、明日も読書日にしました。
挽歌はしばらくまた書けないかもしれません。
いまの社会のありように、大きな違和感があるのが、本を読みたくなっている理由かもしれません。
書籍のなかの世界の方が、私には安堵できるようです。
現実の社会から逃げているわけですが、時に逃げないととてもでないですが、一人では生きていけないのです。
伴侶と言う存在の意味が、最近改めてわかってきたような気がします。
そのパワーがもらえないと、時に逃げたくなるのです。
明日もまた、現実から逃げた日になりそうです。
ちなみに、ドラマ「刑事フォイル」の主人公のフォイルは、数年前に妻に先立たれています。
だからなんだ、と言われそうですが。
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