■お金の呪縛から解放された生き方をしませんか
最近ニュースを見なくなりました。
嫌な報道が多すぎるせいなのですが、こうして私もまた、社会の劣化に荷担していくような気がしてきて、気が重いです。
それにしても、多くの国民がいくら異を唱えても、何も変わらないで進んでいく。
恐ろしい時代です。
もうひとつとても不快なのは、全てがお金で解決しようとする風潮です。
日韓関係の慰安婦問題も、沖縄の辺野古の問題も、原発再稼働の問題も、すべてお金で解決しようとしている安倍政権には、もはや打倒しかないと思いますが、残念ながらその術がわかりません。
水俣病に関わってきた石牟礼道子さんは、こう話していました。
患者さんたちは極限状態なのに、チッソヘは「お願いに行く」と言ってました。でも、会社側は金を要求しに来たという扱いですから。患者さんたちは東京の社長さんに会いたいと言い出しました。一番偉い人なら、自分たちの苦しみをわかってくれるはずだと。「大変でしたね、やっとわからせてもらいました」と言ってもらいたかったのです。そうすれば救われる。でも、それはなかったですね(『朝日新聞』2008年12月8日)。
いま、同じことが韓国の慰安婦問題で行われようとしているような気がします。
私は、すべてがお金で決せられる時代への予兆を感じて、27年前に会社を辞め、それとは違った生き方を指向して生きてきましたが、そこから抜けるのに10年近くかかりました。
いまは、何とかお金で考えるのではない生き方になっていますが、むしろそうした視点から考えると、社会の風潮はますます「お金頼み」になっているような気がします。
そして率先して、政府がそれをやっている。
しかも私の税金も含めて、国民から預かったお金を勝手に私物化して使っている。
軽減税率の議論では、選挙対策費のような使い方さえしています。
安倍首相と菅官房長官は、私には犯罪者にしか見えませんが、戦争での殺人が正義であるように、彼らの金権政治も犯罪にはならないのでしょう。
しかし、そうしたことが様々な分野に波及していることは間違いありません。
金銭に関する倫理感を疑うような事件が、毎日のように起きています。
そこから抜け出るには、お金の呪縛から解放された生き方を目指すしかありません。
来年からそうした生き方を考えるサロンを開始する予定です。
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