■緊急カフェサロン「辺野古のたたかいはいま」報告
昨夜は、那覇在住の東アジア共同体研究所の緒方修さんに「辺野古のたたかいはいま」というテーマで、サロンを開いてもらいました。
急な呼びかけでしたが、参加者がわっと集まると思っていましたが、10人ほどの参加にとどまりました。
これ自体が、私には意外でした。
しかし20代の学生から70代のご夫妻という、幅広い参加者がありました。
いまの沖縄の問題は、まさに日本の「くにのかたち」を大きく変えていくものであり、しかも大きな時代の流れに逆行するものだと思っていますが、私たち「ヤマトンチュウ」の関心は低いのかもしれません。
これでは、ナチスファシズムに飲み込まれたのを後で悔やんだニーメラーの繰り返しになりかねません。
最初に映像「辺野古のたたかいはいま」を見せてもらいました。
今年の6月から8月の記録です。
いろいろと気づいたことや示唆もたくさんありました。
知らなかったこともたくさんお聞きできました。
私は2つのことがずっと気になっていました。
まず、沖縄の若者たち、とりわけ高校生や大学生たちはどう考えて、どう行動しているのだろうかということ。
それと、現地のアメリカ人たちはどう考え、どう行動しているのだろうかということです。
いずれもあまり動きがないそうです。
運動を起こす方が、「問題の立て方」に失敗しているのかもしれません。
緒方さんは、沖縄の新聞と「本土」の新聞の、問題の取り上げ方の違いについてもお話されました。
沖縄の人たちはほとんどが現地の新聞を読んでいますが、そこでは基地問題や民主主義の危機が大きく取り上げられています。
しかし、「本土」の新聞は時には1面に出ますが、取り扱いも取り上げ方もまったく違います。
そうした新聞を毎日読んでいることによって、意識は大きく変わってくることは間違いありません。
緒方さんは、キャンプ地にまだ放置されている遺骨の問題や大浦湾の生き物たちの話もしてくれました。
そして、「人権」や「環境」の問題をもっと表に出して、「世界」に訴えていくことの大切さも話してくれました。
しかし、それ以上にやはり、私たち日本人がもっと関心を持ち、自分の問題として考えることが大切だということで、話す場があれば、現場の状況を伝え、問題を知ってもらう活動に取り組まれているのです。
最年少参加者の大学生によれば、辺野古の話は周辺ではほとんど話題になっていないそうです。
学生に限らず、多くの人たちは、安保法制の問題と辺野古の問題を必ずしも結びつけていません。
そうした状況にこそ、問題の本質はあるのかもしれません。
ほかにもたくさんの話がありました。
機会があればまたぜひ緒方サロンを開きたいと思いますが、緒方さんが辺野古の話をするような場も、ぜひみなさんで作ってもらえればと思います。
なお、緒方さんたちの活動は次のサイトをお読みください。
http://eaci.or.jp/archives/
フェイスブックページもあります。
https://www.facebook.com/east.asian.community.institute
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