■金権政治と金権社会に抗うために
今朝の朝日新聞のトップ記事の見出しは「10億円「少女像移転が前提」」とありました。
一昨日の日韓外相会談での慰安婦問題での合意を報道する記事です。
これでは、交渉と言うよりも取引でしかありません。
その10億円に、私の税金も使われると思うと、やはり気が重くなります。
それにしても、いまの日本はまさに金権社会です。
すべてがお金で決着をつけていく。
しかも、決着をつける人たちは、当事者ではない人たちが、国民の税金を自分のお金のように使っての「金権解決」なのです。
そうやって原発も不条理な軽減税率も、辺野古問題も、福祉問題や環境問題もすべて処理されてきています。
国民の生命さえ、お金で取引される商品になっているようです。
なんという政府なのか。
お金が軸になる社会への予兆は1980年代にはかなり出ていました。
その時には、私はまだ企業で働いていましたが、環境や福祉が次の成長産業だなどと言われる風潮に嫌気を感じていました。
せめて自分だけでもと思い、その船から降りてしまったわけですが、いまにして思えば、あまりに利己的、そして短視眼だったかもしれません。
人は時代の流れから逃れることはできないようです。
慰安婦問題は、お金で解決できる問題ではないでしょう。
彼女たちの言い分をきちんと聞くことから解決は始まるでしょう。
少女像の移転や撤去は「手段」ではなく、「結果」なのです。
それがわからない限り、問題は解決しない。
そう思います。
辺野古問題も政府はお金で解決しようとしています。
そして原発再稼働がそうであるように、多くの人はそうしたお金に負けやすいのです。
全く情けない話です。
しかも、自分のお金でやるのではなく、国民のお金で解決するという、私には横領罪としか思えない政治家が政府を構成しているのです。
いまの閣僚たちを見ていると、人はこれほどいやしくなれるものかとさえ思います。
先日、「誤断」というテレビドラマを見ました。
お金ですべてを解決してきたビジネスマンの悲劇を描いた話ですが、現実の社会は今なお「おカネ万能」のようです。
でも、本当にそうなのでしょうか。
お金に依存しないで生きていく方策はないのでしょうか。
テレビドラマ「誤断」を多くの人たちに見てほしいです。
先日、湯島で「お金だけでない支え合い」をテーマに、私が話をさせてもらうサロンを開催しました。
ある意味では、私の生き方のベースにある考え方を話させてもらったのですが、話していて、少し自分だけではなく、まわりにもその生き方を広げたくなりました。
来年から、「お金に依存しない生き方」をテーマにしたサロンを毎月開催しようと思います。できれば、話し合うだけでなく、具体的な仕組みを見つけられないかとも考えています。
最初のサロンは、たぶん1月9日か16日に開催しようと考えています。
ご連絡いただければ案内を送ります。
金権政府を倒し、金権社会を変えていくためには、まずは自らの生き方を変えなくてはいけません。
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