■節子への挽歌3027:同じものを感じてすごした歳月
節子
久しくお会いしていないMIさんから伴侶を亡くしたというお手紙が届きました。
昨年の9月にがんが発見され、今年の5月に永眠されたそうです。
55歳、あまりにも若く、そして突然のことだったことか。
そういえば、毎年とどく年賀状が今年は届いていませんでした。
闘病中だったのです。
MIさんのお手紙には次の文章がありました。
ふたりがともに黙っていても、 同じものを感じてすごした29年の歳月、 そして今もこれからも、傍らにいてくれる…。何回も読み返させてもらいました。 「同じものを感じてすごした歳月」 その歳月が、生き続ける力を与えてくれるのかもしれません。
MIさんとは、保育の関係の活動をしていた時に、知り合いました。
私が保育関係の雑誌に連載させてもらっていた時に、彼女はサポートして下さっていたような気がします。
特に深い付き合いはなかったと思いますが、その仕事を辞めてから、いつか湯島に訪ねたいと言いながらも、なかなか来てもらう機会がありませんでした。
落ち着いたら、一度、湯島にも誘ってみましょう。
大事な人に先立たれた時の気持ちは、体験した人でないとわかりません。
もちろんわかったからなんだということでもありますが、同じ体験をした人とは、どこかでつながれるような気がするのです。
連日のように訃報の手紙が届きますが、MIさんからの訃報は、とても心が感じられてあったかな気持ちになれました。
MIさんにとって、来年はおだやかな年になりますように。
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