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2016/01/21

■CoCo壱番のカツ横流し事件に関してのお詫び

カレーチェーン「CoCo壱番屋」が廃棄を依頼した冷凍ビーフカツなどを産廃処理業者が横流ししたことが大きな問題になっています。
これに関しては1週間ほど前に、「一番悪いのはCoCo壱番屋ではないのか」というタイトルで、ブログを書きました。
そこでは、主に、「賞味期限切れ直前の食品の横流し問題」を中心にして、いまの食産業のあり方とそれを支える私たちの生き方への違和感を書きました。
読者から、「CoCo壱番は異物混入のおそれがあるので廃棄処分を依頼したのであって、賞味期限が問題ではなかったのではないか」とコメントをもらいました。
たしかに、言われてみれば、問題を整理しない粗雑な書き方でした。
最後に、「必ずしもCoCo壱番を非難しているのでもありません」と書きましたが、読者が「CoCo壱番非難」と受け止めたとしても仕方がありません。
それで、その記事を削除させてもらいました。
タイトルも含め、粗雑な記事を一時的とはいえ、公開したことを反省し、読者にはお詫びいたします。

私自身は、仮に異物混入が原因だとしても、その処分の仕方や食品への扱い方に違和感があったのですが、どうしても読者は「個別の事件の内容分析」に興味があるようです。
それ自体が、まさに現代の特質のような気もします。
連日のテレビのニュース報道を見ていて、あまりのしつこさや細部への報道に、時代を隠そうとしているのではないかとさえ思ってしまいます。
事実、そうしたバス事故や横流し事件やSMAP騒動のかげで私たちの生活に大きな影響を与えるようなことが国会ではどんどん進められています。
民主党の議員が、国会でSMAPのことまで首相に質問する有様です。
それにしても、SMAPが国民的存在だなどという風潮は、まさにローマ時代の「パンとサーカス」を思い出させられます。

話がまたそれましたが、そんなわけで、ブログの記事を削除した後、何回か書きなおしてみたのですが、どうもうまく書けません。
しかし、その後の動きを見ていて、やはり書いておこうと思います。
ダイコーやCoCo壱番の奥にあることこそが、問題なのではないかと思うからです。
そこに居るのは、私たちです。
社会を正そうと思うのであれば、まずは自分の生き方を考え直すことから始めなければいけません。
他人事に社会を観察し語る人たち(私も時にそうなっているのかもしれませんが)だけでは、社会は変わらないでしょう。

今朝の朝日新聞に、辺見庸さんのインタビューが大きく出ていました。
彼の「流砂のなかで」という、高橋哲哉さんとの対談を読んだところですが、フェイスブックにも書きましたが、おふたりの見事な主体的な生き方にはいつも多くのことを気づかされます。
価値観は人それぞれだとしても、問題だけはしっかりと見据える努力をしたいと思っています。

つづけて、2回にわたり、先の記事を書き直したものをブログに掲載させてもらう予定です。
うまく書ければいいのですが。

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