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2016/01/07

■節子への挽歌3049:一草汁

節子
今日は七草粥の日です。
娘のユカが、朝、今日は七草粥の日だと言っていました。
実は、私は、親知らず歯の抜歯のために1週間ほど入院した時に、毎日お粥を食べさせられていたため、退院後、もう金輪際お粥は食べないと断言しました。
というよりも、お粥を見るだけで食欲が失せるようになってしまったのです。
七草粥か、苦手だが仕方ないか、と少し諦めていました。
節子とは違い、娘には少しは遠慮しなければいけません。
娘と妻とでは、同じ家族でも、微妙に違うのです。

食事ができたというので降りていったら、幸いにお粥ではありませんでした。
私がお粥アレルギーだと知っていて、普通のご飯を用意してくれていました。
七草粥だとわざわざ言っていたのは、どうやら私をからかっていたようです。
困ったものです。
まあしかし、伝統を無視するわけにもいきません。
七草粥の代わりに、庭に育てているセリを少しお味噌汁に加えました。
そんなわけで、今日は一草汁でした。

私はセリが大好きなのです。
私だけがといった方がいいかもしれません。
私と一緒に暮らしている娘は、私と食生活は全く違います。
どちらかといえば、娘たちはたぶん節子に似ていて、和食より洋食系なのです。
私は、みそ汁とお漬物と美味しいごはんがあれば、もうそれで十分なのですが、節子はお漬物も味噌汁もさほど好みではありませんでした。
節子もいろいろ努力はしてくれましたが、わが家にはお漬物の文化は根づきませんでした。
娘は時々浅漬けをつくってくれますが、私はむしろ漬かり過ぎたようなものが好みです。
したがって、白菜のお漬物も賞味期限をきれてから食べだすのです。

それはともかく、お粥でなくてよかったです。
過剰なほどダラダラした7日間は、こうして終わりました。
明日から湯島に出始めます。
年賀状はまだ書けていないのが気になっていますが。

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