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2016/02/10

■節子への挽歌3074:“A Few Good Men”

節子
久しぶりにテレビで、映画「A Few Good Men」を観ました。
信念のために権力や権威に対峙する人間が主役です。
この種の映画には、私はとても心震えることが多く、私の生き方にもおそらく少なからず影響を与えているはずです。
もう何回も見ているのに、必ずと言っていいほど、2か所で涙が出ます。

この映画には、ある記憶がつながっています。
節子も知っている、私たちよりもかなり若い女性がいました。
彼女は九州の人ですが、東京で一人暮らししていた時期があります。
湯島に来たのがきっかけで、私たちと知り合いました。
どういう経緯だったか、忘れてしまいましたが、私たち夫婦がある舞台を観に行くときに、彼女も一緒でした。
大きな夢に一人で立ち向かったり、あるミュージシャンの追っかけなどしたり、かなり風変りな人でした。
しかし、どこかに「哀しさ」を感じさせる人でもありました。
節子とはなぜか波長が合っていました。

しかし、突然に親元に帰りました。
体調を悪くしたというような話も聞きました。
そして、節子宛てに、高価そうな久留米絣のタペストリーが届きました。
節子はそれがとても気に入っていました。

しかし、その後、少し精神的に安定を失い、わけのわからないメールが届き、音信不通になってしまいました。
そのうち落ち着いたら連絡を取ってみようと思っているうちに、節子が発病、節子も私も彼女のことを忘れてしまっていました。
そして、節子の闘病中に、彼女が亡くなったことを知りました。
もしかしたら、と思いました。
彼女のお母さんとも知り合いでしたので、連絡を取ってみました。
彼女のお母さんは節子の病気のことを知り、その後、いろいろと抗がん効果のあるものを送ってきてくれました。
もし、そうしたものがもう少し早く届いていたら、節子に奇跡が起こったかもしれませんでした。
しかし、間に合いませんでした。

節子が逝ってしまった後、福岡の実家に献花に行きました。
彼女のお母さんとは、それまでも何回かお会いしています。
私よりも一回り以上年上ですが、私よりもお元気です。
とてもよくしてくれます。

「A Few Good Men」と関係ない話を書いてきましたが、実は彼女が音信不通になる前の電話で、「A Few Good Menの映画を観たけれど、とても面白かった」と話してくれたのです。
私が彼女の声を聞いた、それが最後でした。
この映画と彼女はつながるところが全くありません。
彼女は、この映画のどこが気にいっていたのか。
そして、なぜ私にそんな電話をかけてきたのか。
そのせいか、この映画を観るたびに、彼女のことを思い出します。

彼女のお母さんも、とても不思議な人ですが、彼女自身もとても不思議な人でした。
2人とも、とても霊的な人たちなのです。
いまはたぶん節子と一緒に彼岸で白い花摘みをやっているでしょう。
彼女のお母さんが前にそう教えてくれましたから。

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