■イソップ物語の「カエルの王様」を思い出すような状況です
経済に関して「うっぷんばらし」をしたので、政治に関しても。
私は日本の政治をだめにした一因は、民主党の岡田さんと野田さんにあるという「偏見」を持っています。
ですから、岡田さんが主導する民主党には、期待は微塵もありません。
なぜ私が岡田さんに不信感を持っているかと言えば、私に希望を与えてくれた、鳩山政権を内部から瓦解させたからです。
沖縄の基地問題で、鳩山さんは、政策パラダイムを変えようとしました。
しかし岡田さんは米国政府と米国資本に迎合して、それを支えなかったどころか、明確に裏切ったように思えてなりません。
それは私の「偏見」かもしれませんが、岡田さんの言動のすべてが私には、違和感があるのです。
野田さんは、民主党を安倍さんに差し出した人としか思えません。
それも、原発再稼働、TPP参加などのお膳立てさえ立ててです。
もともと2人とも、自民党から送られた「トロイの木馬」だったと思っていますので、まあボスに忠実に動いたのかもしれませんが、政権交代という国民の期待を裏切ったように思います。
この2人が、民主党という大事な政治勢力の一つを破壊したと私は思っているのです
アメリカの2大政党は、本来は共和主義と民主主義でしょうが、最近はかなり境界が乱れています。
日本の2大政党は、自由主義と民主主義だと思っていましたが、いまや民主主義は無残にも破壊された気がします。
そうした状況の中で、政府与党に対する新たな対抗野党を創りだすことが必要だといわれています。
共産党も姿勢を変えましたし、「市民連合」も野党連携を呼びかけています。
しかし、私はいずれにもあまり共感が持てません。
たしかに野党の結集は大切ですが、自民支持と脱自民という政治構造は、どうもイメージできません。
そこに何の価値観もビジョンもないからです。
価値の対抗軸がない限り、所詮は権力争いでしかありません。
ちょっとした拍子に、反ファシズムのファシズム化が起こるかもしれません。
もし仮に、野党連合が政権をとったとしたら、政治のスピードは落ちるでしょう。
そうしたら、国民はまた言うでしょう。
何も決まらない政治はいやだ、と。
イソップ物語の「カエルの王様」を思い出します。
その結末がそうであったように、神様はきっと素晴らしい王様を与えてくれるでしょう。
その準備が着々と進んでいるような気がしてなりません。
素晴らしい王様が君臨するようになる前に、私はいなくなりたいですが、もしかしたら間に合わないかもしれません。
いささか憂鬱です。
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コメント
基本的に賛成です。
トロイの木馬は、どうもねと思いますが、結果的にトロイの木馬の役割を果たしたという意味なら、うなずけます。
投稿: 徳久芳郎 | 2016/02/23 13:50
徳久さん ありがとうございます。ご指摘の通り、当人たちにはまったく意図も意識もなかったと思います。ただ状況から考えて、私はずっとそう感じていました。
投稿: 佐藤修 | 2016/02/23 19:45