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2016/03/16

■節子への挽歌3118:他事あるべからず

節子
嫌になるほど、相変わらず「不幸の知らせ」が届きます。
一体どうなっているのかと思ってしまうほど、悪い知らせが届き続けています。
まるで悪夢を見続けているような気分です。
宮沢賢治ではないですが、周りに不幸があると、自分も幸せにはなれません。
人の一生は、不幸のなかに、時にちょっとした「小さな幸せ」があることなのかもしれません。

水墨画で有名な雪舟は、禅僧でもありました。
千利休の秘伝書として伝わっている雪舟の古伝書「南方録」というのがあるそうです。
偽書とも言われているようですが、その中にこんな文章があるそうです。
茶事に関して書かれたものです。

火をおこし 湯をわかし 茶を喫するまでのこと也 他事あるべからず。
これを知ったのは、NHKの「こころの時代」ですが、それを解説していた仏教学者の竹村さんは、この「他事あるべからず」こそ、禅の本質だと言っていました。 望めるならば、私も「他事あるべからず」生き方をしたいのですが、心が振り回されてしまう「他事」があまりに多すぎます。 だからといって、それに耳をふさぐことはできません。 ですから、「他事」に関わりながら、「他事」を意識しないようになりたいものです。 自己を離れ、他己を知り、そしてそれを超えた自己になる。 竹村さんは、そんなことも言っていました。

もしかしたら、いまはそれに向けて試されている時かもしれません。
そう考えると、人生もまた、楽しくなってきます。
生きることは、そのまま、まさに禅行なのです。
最近、それが少し腑に落ちてきています。

不幸があればこそ、幸せがある。
自分のことであれば、そうも考えられるところまでにはなりました。
しかし、他者に関しては、まだまだそう思えるところまで来ていません。
不幸に襲われている友人知人が、はやく安堵できるようになりますように、と祈るしかありません。
私には祈るしかできませんので。

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