« ■節子への挽歌3125:ワールドラフターデー | トップページ | ■節子への挽歌3127:最後の四半世紀に移ろうと思います »

2016/03/24

■節子への挽歌3126:遺跡に立つとざわめきが聞こえるという話

節子
ワンダーアートプロダクションの高橋雅子さんが湯島に来ました。
すぐ近くに転居してきているのです。
久しぶりにゆっくりと話しました。
なにしろ高橋さんは、3.11の後、東北の被災地での無謀な活動で、過労死するのではないかと思えるほどの活動ぶりなのです。
しかしとてもお元気そうでした。

ワンダーアートプロダクションは、高橋さんの個人オフィスです。
そのホームページをご覧いただけると、その活動がよくわかります。
http://wonderartproduction.com/
プロジェクトのひとつに、3.11以後に始めた、ARTS for HOPEがあります。
これも素晴らしい活動ですので、ぜひサイトをご覧ください。
http://artsforhope.info/
もしこうした活動を支援したいという方がいたら、ぜひご連絡ください。

高橋さんと最初に出会ったのは、もう15年ほど前です。
高橋さんが独立した直後でした。
高橋さんは、新たにホスピタル・アートのプロジェクトを起こそうとして、私のところに相談に来たのです。
私は高橋さんから「ホスピタル・アート」のことを教えてもらったのですが、その時の高橋さんの情熱的な話に強い印象を受けました。
高橋さんは、病院をもっと楽しい豊かな場所にしたいと考えていたのです。
まだ節子のがんが発見されていなかったころで、私が、病院に関心を持ち出した契機の一つでした。

ワンダーアートプロダクションは、未だ法人化はされていません。
高橋さんの個人オフィスです。
なぜ法人化していないかと言えば、私も今日、知ったのですが、私が高橋さんに、「法人化にこだわることなく、高橋さんの一番動きやすい形にするのがいい」というようなことを言ったのだそうです。
法人化しておくと、助成金や補助金や寄付を受けやすくなるので、たぶん、高橋さんは迷っていたのでしょう。
しかし、「法人」嫌いな私は、当時も今も、できれば「法人」形態はとらないほうがいいと思っています。
高橋さんは、個人オフィスでやってきてよかったと言ってくれました。

しかし、プロジェクトがここまで大きくなってくると、そろそろ法人化も必要かもしれません。
まあそんなこともあって相談に来たのですが、久しぶりだったので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
本題以外の余計な話が多すぎたのかもしれません。

しかし、そのおかげで、私と高橋さんの共通点が見つかりました。
それは、遺跡に立つと人々のざわめきが感じられるということです。
高橋さんが、ペルーのマチュピチュに行った話から、そういう話になりました。
私はマチュピチュには行ったことはないのですが、パチャカマには行ったことがあります。
ほぼ完全な廃墟ですが、砂の中からざわめきが聞こえたのです。
そもそもペルーのリマに真夜中に着いたのですが、その時も街中からインディオの鳴き声が聞こえ、ホテルでは寝付けませんでした。
まあそんな話で少し盛り上がりました。
それにしても遺跡に立つと古代人の声が聞こえる話を共有できたのは初めてです。

古代遺跡に立っても、ただの泥の塊でしかないと最初は言っていた節子とは大違いです。
節子に聞かせてやりたい話し合いでした。
いや、節子は聞いていたかもしれません。
なにしろ節子は私よりも一足先に、彼岸に転居しているからです。

|

« ■節子への挽歌3125:ワールドラフターデー | トップページ | ■節子への挽歌3127:最後の四半世紀に移ろうと思います »

妻への挽歌16」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌3126:遺跡に立つとざわめきが聞こえるという話:

« ■節子への挽歌3125:ワールドラフターデー | トップページ | ■節子への挽歌3127:最後の四半世紀に移ろうと思います »