■アメリカの大統領予備選挙に思うこと
アメリカの大統領予備選挙で、暴言王と言われるトランプ候補が、当初の予想とは違って勝ち進んでいます。
民主党でも、社会民主主義を標榜するサンダース候補がクリントン候補を追い上げています。
アメリカに住んだことのない私には確信は持てませんが、ここにこそアメリカ社会の実相が顕在化しているのかもしれません。
そう思って、改めて日本の政治状況を見ると、もしかしたら、日本ではすでにアメリカの先をいっているのかもしれないと気がつきました。
暴言と言えば、いまの日本の安倍政権の閣僚は暴言の常習犯です。
そもそも安倍首相自身、暴言のみならず暴挙の常習犯です。
こうしたことは、海外にはどう見えているのでしょうか。
憲法を無視し、税金を自分のお金のように使い込み、平和という名目で戦争の危険を高めている。
原爆を投下され、しかも最近、福島原発事故を体験し、それがまだ実態究明さえできていないのに、原発を再稼働させ、世界に輸出しようとしている。
メキシコの国境に壁をつくると言うほどシンプルではありませんが、そう違わないのではないかという気もします。
そういう首相を多くの国民が支持しているわけですから、それは日本の社会の実相を映し出しているわけです。
トランプやサンダースを支持するアメリカ人は、ちょっとおかしいのではないかと、私などは思ってしまうのですが、私たちも海外から見たら、そう見えているのかもしれません。
最近そんな気がしてなりません。
反知性主義が世界を覆いだしました。
であればこそ、私たちは自らの地勢を高めなければいけません。
国会にデモすることも大切ですが、それだけでは十分ではないような気がします。
自分たちでできることを考えて、それぞれが動き出さないと、この世界はどうもますます壊れていきそうです。
トランプ候補の暴言には心が冷えるほどの嫌悪をおぼえますが、むしろそう思う自分をもう一度、問い質すことも必要かもしれません。
マスコミの常識に呪縛されないように、慎重に考えなければいけない。
そして、アメリカの動きを日本に重ねた時に見えてくることも少しきちんと考えようと思い出すようになっています。
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