■二宮金次郎をご存知ですか
数年前に、埼玉県の熊谷市で活動されている埼玉福興の新井さんのところにお伺いした時、近くの民家の庭に、小さな二宮金次郎の石像があるのに気づきました。
学校でもない、普通の民家の庭先にあるのがめずらしく、つい写真を撮ってしまいました。
先ほど、テレビを見ていたら、二宮金次郎は忘れられつつあり、その像も撤去されてきているようです。
さらに歩きながら本を読むのは、歩きスマホ禁止の世相の中で好ましくないということで、椅子に座って本を読む二宮金次郎像につくりかえられたところもあるそうです。
いまこそ、二宮尊徳に学ぶことが多いと思っている私としては、とても残念です。
東日本大震災の後、南相馬を訪れた時に、仮設店舗の一画に、「報徳庵」という食堂がありました。
震災の後、小田原の報徳会のひとたちがやってきて、つくってくれたのだそうです。
いまなお報徳活動は続いていることを知りました。
昨年、「相互扶助の経済」という本を読んで、改めて二宮尊徳の経済観に教えられました。
その本を読みながら、これから必要な知恵が、尊徳の思想のなかにはたくさんあるように思いました。
いまの日本の経済政策も地方創生政策も、二宮尊徳の報徳経済から学べば、まったく違ったものになるでしょう。
アメリカ大統領選で、トランプ候補の暴言が話題になっていますが、私には最近の安倍政権の暴挙の方も気になります。
二宮金次郎というと、どうも戦前の臣民教育のイメージがあるのですが、二宮尊徳の思想や実践活動から学ぶことはたくさんあります。
ちょっとハードな本ですが、「相互扶助の経済」を多くの人に読んでほしいと思います。
次の更新時に、ホームページで紹介させてもらう予定です。
いつか報徳経済のサロンもやりたいです。
どなたか話してくださる方はいないでしょうか。
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