■節子への挽歌3141:今日の箱根はいい天気です
節子
小涌園の箱根ホテルに来ています。
昨日は雨風で荒れていましたが、今日の箱根はとても気持ちのいい日和です。
例年のようにロビーから見える庭の桜がきれいです。
昨日の激しい雨風にも散らずにがんばっています。
昨日から企業の経営幹部のみなさんたちとのディスカッションをしています。
経営者に「心と道」を持ってもらおうと、30年近く前に友人が立ち上げた活動にずっと協力してきました。
でも残念ながら、日本の大企業はなかなか社会性を高めてくれません。
これはこの試みが成功していないということです。
私にも責任があるわけですが、そんなこともあって、今期でこの活動は辞めさせてもらうことにしました。
ですから、今回が最後の合宿です。
このホテルも、今回が最後でしょう。
ここにもいろんな思い出があります。
ちょっとさびしい気もします。
しかし、人生は変わらなければいけない時もあるのです。
この活動は、節子がいなくなってからも関わってきました。
合宿は箱根も多かったのですが、恥ずかしながら、箱根の時は涙が出たことも少なくありませんし、箱根の桜の時期には桜を見ないように下を向いて帰ったこともありました。
一度は、帰りに何か急に芦ノ湖に上りたくなって、帰る予定が反対行きのバスに乗ってしまったこともあります。
その時は、節子が好きだった恩賜公園でぼんやり1時間過ごしたこともありました。
その箱根も、しばらくはこないでしょう。
今日は天気がいいので、上にあがれば富士山が見えるはずですが、残念ながら缶詰です。
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