■節子への挽歌3154:スーパーでの買い物
節子
今日は一人で近くのスーパーに買い物に行きました。
買い物は苦手だったのですが、最近は少し慣れてきました。
最初のころは財布を落としたり、いろいろありましたが、いまはもう大丈夫です。
前回は自転車で来たのにたくさん買いすぎて持てなくて大変でした。
今日はそうならないように自重して買い物をしましたが、うっかりリンゴとオレンジの徳用袋入りを買ってしまい、そのうえ、飲み物もたくさん買ってしまったので、やはり今回も一袋に収まりませんでした。
物欲がない、お金を使わない、などといいながら、困ったものです。
ちなみに支払いはカードなので、無料です。
ですから気楽に買い物かごに入れてしまうわけです。
風が強かったので、裏道を通って帰りました。
この道は、ハケの道といって、かつては白樺派の文人たちが散策した道なのです。
道沿いには志賀直哉邸跡などもあります。
この道のことは志賀直哉の短編にも出てきます。
手賀沼を囲む斜面林のすそ野をつないでいる道なので、浸水がところどころに出ています。
昔はもっと水が豊かだったでしょうが、宅地開発が進んだので、いまは水場は少なくなっています。
それでも数年前は、水がかなり戻ってきて、沢蟹が出てきたという話も聞きました。
この道は、わが家のほうにもつながっています。
わが家のほうはかなり外れのほうにあるので、ハケの道もまだ十分には整備されていません。
私がやっている花壇は、その道沿いにあるのですが、それもあってもっときれいにしなければいけないと思っているのです。
節子がいなくなってから、私のライフスタイルもかなり変わりました。
まさか私が一人でスーパーに買い物に行くとは節子は思ってもいなかったでしょう。
でもまあ買い物も楽しいものです。
安い商品を買うコツもだいぶわかってきました。
今日は、いつものパンが、黄色いシールがついて、110円で売っていました。
躊躇せずに買ってしまいました。
なんだかとても得をしたような幸せな気分になりました。
これが主婦の喜びなのかもしれません。
しかし、こうやって実は無駄遣いをしてしまうのでしょう。
困ったものです。
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