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2016/05/31

■節子への挽歌3194:75歳のはじまり

節子
75歳になった初日、都内の湯島から本郷のあたりを自転車で走ってみました。
文京区のシビックセンターに行く用事があったので、自転車で行くことにしたのです。
時々、自転車で走る道です。
ちょっと寄り道して、東大の赤門のほうにも行ってみました。
そこで東大生らしき女性が、なんと一輪車に乗って、赤門のほうに向かっていました。
都心の大通りを一輪車で渡る姿を始めてみました。
後をついていきたくなりましたが、ストーカーと間違えられるといけないのでやめました。
途中で交番に寄りました。
道を訊くためですが、以前、一度、同じように自転車で道に迷い交番に寄ったら、あまりに汚れた自転車に乗っていたためか、職務質問のようなことを訊かれて、自転車が盗品でないかどうか確認されたことがあります。
その時は結構面白かったのですが、後で考えたら少し腹が立ってきたことを思い出して、もう一度、やってみたくなったのです。
残念ながら、今回の相手は若い女性のお巡りさんで、完璧な対応をしてくれました。

走っている途中に、湯島の稲庭うどんのお店の女将さんに会いました。
以前はとてもおいしい懐石料理屋だったのですが、いまは仕出し中心になり、お店は稲庭うどんのカウンターになったのです。
私のオフィスの近くの実盛坂の階段の下にあります。
テレビでも放映されたからか、行列ができるようになっています。
うどん屋さんになってからは、ほとんど行ったことがないのですが、会うといつも挨拶をしてくれます。
まさか、本郷で会うとは思ってもいませんでした。
いつもにこにこしている人です。

途中でおなかがすいてきたので、どこかに入ろうかと思ったら、お金を持っていないことに気づきました。
50年前、レストランに入って食べ終わった後、お金がないのに気がついたことがあります。
1,2回しか行ったことのないお店でしたが、また今度でいいよと言われました。
むかしは、みんな人を信じあっていました。
いまはどうでしょうか。
これもやってみようかとも思いましたが、リスクが大きいのでやめました。
娘から、また職務質問されないようにと注意されてきていますので。

自転車で湯島に戻り、おなかがすいたままへとへとになっていたら、次の来客がなんと、ケーキを持ってきてくれました。
ローソクまでついていましたが、誕生日を祝われるのは好きではないと余計なことを言ってしまいました。
彼は、せめてありがとうくらいは言ってくれると思っていたのにと言うので、ありがとうとは言いました。
ケーキは美味しかったです。
甘すぎましたが。

まあこんな風に、75歳は順調に始まりました。
フェイスブックでは、まさかと思える人も含めて、たくさんのエールをいただき、日本はまだ老人を大切にする国だと知って、安心しました。

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