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2016/06/20

■沖縄を考えるカフェサロン・パート2の報告

昨年12月の緊急サロン「辺野古のたたかいはいま」の、パート2を開催しました。
前回に引き続き、東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター長の緒方修さんが、辺野古の写真を使って、最近の状況だけではなくその背景について、お話してくださいました。
前日(6月19日)に開催された「沖縄から海兵隊の撤退を求める県民大会」の様子も話題になりました。
やはりマスコミ報道からは伝わってこないことがたくさんあります。

緒方さんが見せてくれた写真の中に、アメリカからやってきた「平和を求める元軍人の会」のメンバーが、辺野古で新基地建設反対を訴えている写真がありました。
昨年12月の辺野古反対抗議活動の時の写真だと思いますが、その報道の時に、元海兵隊員の方が、「私はテロとの戦いのためにイラクに派兵されたが、実際の戦場では、自分自身がイラクの人々にとってのテロだった」と話していたのを思い出しました。
そして、沖縄に基地を押しつけていることもまた、ある意味でのテロへの加担ではないかという気がしました。
私たちは、簡単に対立を図式化して、敵と味方に分けがちですが、大きな問題に立ち向かうには、敵味方を超えた話し合いを通して、問題を捉え直していく必要があるように思います。
真の敵は、もしかしたら、自分の中にいるのかもしれません。

沖縄の人たちが、いわゆる本土の人たちをどう考えているかという話もありました。
「結婚相手としては、米兵より日本本土人の方に抵抗を覚える」という話は衝撃的でした。
そういえば、20年以上前に沖縄に講演に行ったことがあります。
企画してくださった沖縄の人たちと、とても実りのある話ができた満足感を得ました。
ところが、帰りに空港までご自分の車で送ってくださった方が、東京から沖縄に嫁いだ方でした。
いろいろと話した後で、彼女が、沖縄の社会に入るまでの苦労を話してくれました。
それは暗に、沖縄の人はやさしいので本土から来た人にはなかなか本心は語ってくれませんよ、と言うメッセージだと気づかされました。
彼女から後で、沖縄の文化について沖縄の人が書いた本が送られてきました。

辺野古がいまどのような状況にあるか、そしてこれからどうなっていくか。
緒方さんのお話から、新聞やテレビの情報から感じていることとはかなり違う印象を、私は受けました。
そして少し安心しました。
沖縄独立論や沖縄大使の話も出ました。
知らないことがまだまだたくさんあることを思い知らされました。

緒方さんは、沖縄では自分たちはできることをやっている、だからみなさんもそれぞれにできることを考えてほしいと話されました。
案内にも書きましたが、沖縄の辺野古で起こっていることは、私たちの未来に深くつながっていることを考えれば、私にも何かできることがあるはずだと改めて思いました。
まずは、沖縄のことを周りの人にももっと伝えていこうと思います。

緒方さんは、最近、本を出されました。
「歩き始めた沖縄」(花伝社)です。
昨日もその本の紹介をしてくれましたが、私は地元の図書館にこの本を購入してもらうように頼みました。
まだ届いてはいませんが、きっと何人かのみなさんが読んでくれるでしょう。
まあ小さなことですが、そんなことも含めてやれることはあるでしょう。

緒方さんから今朝、メールが届きました。

私が沖縄にいて幸せを感じる時。
海辺で沈む夕陽を見ていたら犬を散歩させていたおばさんから、きれいですね、と話しかけられる。
居酒屋で隣に座っていた人からマグロの刺身の残りを、どうぞ、と差しだされる。
などは決して東京ではあり得ないことでしょう。
昨日はあまり良い話が出来ませんでした。
次の本は青い目が見た琉球。逝きし世の思い出、のように100~200年前の時代を振り返りたい、と考えています。
沖縄サロンパート3が楽しみです。


Photo


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